ヒロインと日常を送り、その可愛さをひたすらに愛でるゲームです。逆にいえばそれが全てであり、それが魅力である
発売するずっと前から期待は寄せていたゲーム
前作は未プレイなので分かりませんが、それほど良くなかったという話も聞きます
しかしこのゲームのみを見て言うなら、出来は相当なものだと思っています
キャラゲーとして見るなら最高峰の出来 キャラクターとの恋愛を存分に楽しめます
まず褒めたいのは音楽について
これだけの歌手と作曲家を用意するには、大人の事情でも結構大変だったんじゃないでしょうか
1人1人のキャラクターのイメージに合わせて曲を作っていただく
それだけでもこのゲームに対する製作側の思い入れが感じられます
ボーカルソングはどれも良かったです 本当に素晴らしいものでした
次にCGについて
差分抜きで考えても、このテキスト量にCGを入れていくわけですから、相当な量になります
ちなみに差分も相当です 本当に絵師さんも頑張ってくれたと思います
どれも綺麗な出来でした HCGなんかもエロいのが多くて、使えます
抜きゲーとして見ても良いかもしれません
演出も所々光ります
LIMEの演出は、何気なく見ていたのですが、中々新しいものです
結構使われているのですが、普通のテキストにはない魅力がありました
私事ですが、自分はガラケーなので実感が沸きません 今時はこんななのかと半分羨む気持ちで見てました
挿入歌が流れる時の演出も良かった
特に真里花ちゃん、手紙を読むシーンには素直に泣かされました
決してシリアスなどが混ざっているわけでもなく、泣かせようという意図は読み取れませんでした
それでも自然と泣けてしまう演出 気持ちの良い涙でした
別に普通のゲームにおける泣き所が悪いと言っているわけではなく、このような形でエロゲで泣けたのは新鮮だったと言いたいです
最後に、褒めたいのはこのテキスト量
共通ルートもそれなりに充実しており、それに加えて6人分の個別とアフターです
ここまでの量のテキストで他のフルプライス作品と同じ
そして、エロも充実 1人当たりかなりの数があるので、1つは気に入ったシーンがあると思います
本当にここまでやってくれました 感服です
事前の宣伝などでも聞いていましたが、予想外でした(いい意味で)
また、昨今ありがちなのは、このゲームにおけるスクール編とアフター編を分割すること
メーカーとしてもこっちの方が方針は立てやすいし、やりやすいのは事実です
しかしこのゲームはアフターまで一纏めにしてくれたんです
並の感情で出来ることではない 本当に制作側には敬意を表します
しかし、テキスト量が多いだけで中身を伴わないと意味がないと思う方もいるでしょう
この作品の魅力は、ヒロインと一緒に学校生活を送り、結婚まで寄り添い続けることです
決してヒロインの心の問題を解決したいわけじゃありません
心の葛藤とか、成長物語とか、そういうのが読みたい人には、あんまり向いてないかもしれません
そんなことをこのゲームで表現したいわけじゃないんです
ヒロインと送る当たり前の日常、これをただひたすらに表現することで、ヒロインと一緒に過ごすということをユーザーに感じてもらいたいんです
だから当然、シナリオの起伏を読んできた人には、退屈に感じることもあります これは当たり前です
このような内容なので、好きになれないヒロインとの日常なんて、退屈なものに感じるに違いありません
だからこそ、6人のキャラクターが用意されていて、自分の好きな子を攻略できるようになっているんです
テキスト量で言えば、1人でフルプライス分とは言わないけれども、3人くらいでそれくらいの量はあると思います
別に好きになれない子を無理に攻略することは強いられていません あくまでも自分が好きな子に寄り添えばいいんです
最後に、これだけの内容のゲームをフルプライスで売ってくれたことに感謝します
素晴らしいキャラゲーに出会えました ありがとうございます
ちなみに真里花ちゃん推しです