シナリオは普通だけどテキストがいいゲームの代表例。
瀬戸口さんはシナリオ自体はそんなにたいしたシナリオを書けるわけじゃないんだけど、テキストはすごく上手い。読んでいてぐいぐい引き込まれる。
やっぱりきちんと下調べをするライターって言うのは好感が持てる。
読んでいて、ライターはパンクが好きなんだなあっていうのがきちんとユーザーに伝わってくる。
読んでいてパンクが嫌いな人はあのウンチクが嫌になったかもしれない。
まったく興味がなかった人で読み進めるのがダルく感じた人も多いと思う。
けどこの作品でパンク好きになった人もいると思うし、
自分なんかはウンチクでついついニヤニヤしてしまった。
結局最後は鬱展開になるのが瀬戸口さんだけどこれもご愛嬌
瀬戸口さんは物語じゃなくて人生を、キャラクターじゃなくて人間を描こうとしてるんだと思う。それが上手くいってるかどうかはユーザーの受け取り方次第だけど個人的にはすごい好感がもてる。
一人の人間がちょっと頑張ったくらいで解決できる問題ばかりなら、宇宙船地球号はとっくに平和ですしね。