悪い作品ではない・・・。いい作品ではある。
健束、丸谷の両方のシナリオの良さというものが出てるものの、同時起用をする必然性については疑問が残る。丸谷のヘタレ主人公には嫌気が指すし、かといって健束の完璧超人主人公にもドン引きする。ヒロイン達のキャラクターも全体的にステレオタイプで、恋愛劇自体もチープ。
ただそれはこの作品に限らず、美少女ゲーム全般に言えることなのでしょうがないと言えばしょうがない。
ただ一番の問題はこれだけの欠点を抱えるシナリオ以上のシナリオが美少女ゲームにおいてほとんどないということである。とりあえず、普通に自分で金払って買った人間の8割は初回プレイ時(フルコンプまで)は楽しめる。そこからは個人差はあれど、必ず飽きてくるのが美少女ゲームの宿命だけれどもこれもそれにもれない。少なくとも噛めば噛むほど味が出るほどのシナリオではないのは確かか。
リアリティを求める人や萌えに耐性がない人にはお勧めできないが、それ以外の大半の美少女ゲームユーザーなら間違いなくお勧めできる。
が、自分が健束に求めていたものはこんなんじゃなかったんだけどな。