keyの集大成がここにある
oneから始まったkeyの挑戦。単純なキャラ萌えではなくシナリオと演出で勝負すると試み。
いまや、エロゲー界のスタンダードになってしまったがそれを頑なに貫き通した結果がこれである。
別にシナリオで勝負するといっても、深い考察があるわけでも、素晴らしい表現があるわけでもない。設定もありふれた学園物。
ただそれをひたすらに純化、特化し、極限まで突き詰めたその根性は素晴らしい。
だって、女の子の思考回路がどう考えてもメルヘンで結局わけのわからない奇跡物で
主人公はどうしようもないヘタレで恋愛というには程遠いママゴトしかやってなくて結局人死にで感動させようとしてるのは全然変わってないにも関わらず、エンディングまでいったらただひたすらに胸を撃ち、目からは変な汁がでて、口からは変な嗚咽しか出ないようになるんだぜ?
何これ、keyは自社独自の変な洗脳プログラムでも持ってるのかと疑ってしまう。
マイナス面を上げることはいくらでも出来るんだ、keyの作品って。
だけど、それでも、それがわかっていても、ただひたすらに人を感動させる。
そういう作品です。減点方で決してゲームは計れないと強く感じる作品。