目的が同じであっても……重んじるものが違えば、道を間違えることもある
近年のエロゲでトップの出来だと思います
たしかに正直言えば、前後編にわける売り方とか大事な部分は小説に補完させるやり方とか、さらにユーロフロントに続かせる終わらせ方とかはどうかと思う
だけどじゃあこのゲームは面白くなかったかと問われると、めちゃくちゃ面白かった
マブラヴオルタ本編で書ききれなかった人類同士の醜い足の引っ張り合いをここまでエンターテインメントに仕上げたのは凄いと思う
本編でひたすらこの足の引っ張り合い見せられると嫌になるけど本編が完結してる外伝だからできる楽しみ方だと思う
理想を信じ続けながらそれでも徐々に現実に対応していくカティアの成長と、理想をあきらめていたテオドールが理想を取り戻していく成長の対比が素晴らしかった
反体制側とシュタージ、アイリスディーナとベアトリクス、それぞれの主張や正義には説得力があり安易な善悪論ではない面白さ
そしてそれでも目の前に危機が迫ってるのにいがみあうのはおかしいだろという当たり前の視点を忘れないのも素晴らしい
「生き残った諸君は内戦に感け戦場に兵を送ることのなかった愚行を後世に伝えてくれ」
ゼーロウ要塞のおばちゃん2人組はマジでこのストーリーの天使でしたわ