主人公とヒロイン達の3視点が頻繁に切り替わり、Hシーンではその度に少し巻き戻るので煩わしい。卑語が何らかの制約を疑うほどに少なく、UI周りも貧弱で気になる点は多いが、全体的に見ればクラシックなあっさり目のロリゲー。
恋愛感情よりもHへの好奇心から生徒が先生と段階的に行為をしていく物語。
1話で手コキ、2話でキス、3話でフェラと話数毎にテーマが決められており本番行為は5話目。
この教育番組のような構成をロリゲーならではと見るか、
たぎる欲望を感じられない不自然なシナリオと見るかで評価は変わって来る。
主人公とヒロイン達の3つの視点はルートで分けられているわけでもなく、
場面転換などのタイミングで頻繁に切り替わる。
問題なのはHシーンでもこの仕様になっており、
シーンの序盤はヒロイン視点で進行し、シーンの中盤から主人公視点になる。
この時に少し時間が巻き戻るので同じセリフを聞くことになり
プレイヤーとしてはエロを一時停止された、萎えポイントを挟まれたような気分になる。
本来であれば主人公視点とヒロイン視点を両方用意して
ゲーム開始時か、任意に切り替えられるようにすればいいのだが、
それほどの手間を掛けたくなかったのでこのような変則的な仕様になったのだろう。
サークルとしては、『おれなつ』の無意味な場所選択システムを廃止して
クラシックなノベルゲーになったのは評価点ではあるが、
依然として煩わしさから脱し切れていないとも言える。
エロに関しては、イベントCGはなかなかの破壊力を持っていてこれがなによりの強み。
反面、シーン尺は短めで、地の文に対してヒロインのセリフが凡庸で卑語が少なく物足りない。
なるべく男性器の用語を言わない縛りがあるようなテキストであるため、おかず度は低い。
また、恋愛感情が乏しいこともあり盛り上がりに欠けるきらいがあり、
特に全てのシーンでピロートークが一切無いのはマイナス。
主人公が射精した後はまもなくフェードインして下校シーンということが多く
関係性の構築がおざなりだと言わざるを得ない。
パッケージ絵で示唆されているのかアナルセックスに力が入っており、
フェラは3話のデスクの下に隠れて行うWフェラの1シーンのみ。
声が良かっただけに個別フェラが無いのはとても残念だった。
UIに関してはメッセージウィンドウ消去(escキー)が効かなくなることがあるのと、
音声の個別オンオフが出来ない点が大きな問題。
フェラシーンの途中にやってくるオバサン先生の声をオフに出来ないのが致命的で、
ただでさえフェラはこのシーンしかないというのに
視点の切り替えとオバサンの介入による冷や水を2度も掛けられるのは不愉快だった。
キスは2話以降のシーンでも何度か見られるのでその点でなんとか補えているが、
なわとびでの緊縛プレイなどの形式に囚われたシーンの代わりに、
必須レベルの個別フェラを用意していればもう少し点数は上がったと思われる。
ヒロイン視点で選択肢を選ぶ場面が度々あるのも減点対象。