ストーリー、グラフィック、完成度、立ち位置など様々な面において実質的なシリーズ最終作と言える作品。これまでの登場人物を満遍なくさらっている点でターゲット層が散漫でコスパはそこまで良くない。アスカルートはグラフィックに難あり
アサギ、さくら、朧、イングリッドなど
過去のアサギシリーズで登場したキャラクターに満遍なくエロを振り分けており
初代アサギが7年前であることを考えると、ある種の「熟女ゲー」と言えなくもない。
紫や初登場のアスカにも過不足なくシーンは用意されているが、
序盤に男主人公(恭介の弟)とアサギの和姦にいくつもシーンを割いていたりと
シリーズの集大成として初期ファンに向けた配慮というものを感じずにはいられない。
個人的には、初期のキャラクターにそれほど思い入れはない為、
さくらや紫やアスカの陵辱のシーンとシーンの合間に
アサギや朧やイングリッドのエロが差し込まれるのは必要性を感じなかったし邪魔だとさえ思った。
ただ、アサギは人気投票でも上位ではあるので人によっては評価点となる部分ではあるのだろう。
グラフィック面はアスカルートを除けば高品質で、
これ以降の『アサギZERO』や『ママは対魔忍』で見られる変に光沢感のある塗りではない
生っぽい塗りは素晴らしく、原画や精液表現も含めて全盛期と言えると思う。
反面、アスカルート、つまりはアスカのエロイベントCGは全編通してイマイチだった。
全体的に表情が硬く、アヘ顔もびっくりしたような表情でエロくない。
アサギルートと違ってアスカだけを犯していく調教の醍醐味の詰まったルートだったので
その内容にグラフィックが追いついていないのはとても勿体ないと感じた。
アスカから弟への想いが頻繁に語られるため、寝取られ要素もないこともないが、
弟視点がアサギルートの序盤にしかなく、またアスカと弟の会話もアサギルートの1シーンのみ
なにより弟はアサギのことばかり考えているのでおまけ程度にしかなっていないのも気になる点。
また、終盤にアスカがAV女優になっていく辺りで犯す側がクラスメイトのチャラ男から
何の思い入れもない男優のスケとヤスになってしまうのも残念な点で、
せっかく手に入れた獲物を簡単に手放してしまう流れにご都合主義的なものを感じてしまった。
あだ名にしても、もう少しまともな名前なら良かったのだが
個人的には水戸黄門とポートピアか?などと思ってエロに集中できなかった。
総括:
シーン尺は十分で、シナリオやテキストも問題なし。
ボイスはキャラによっては流石に厳しいものはあるが
所謂人外ではなく日本の自衛軍に里を襲われその部隊の兵士たちに犯される展開は
「本来は仲間だったものに犯される悲惨さ」に似た趣があり燃えるものがある。
アスカルートのCGさえ良ければ10点は加点していたと思われる。
これがユキカゼ2に繋がったと考えれば、決して無駄ではないがアスカのキャラが魅力的なだけに心残りはある。