愛と殺しのエンターテイメント。ほんとよくこれをやれたな、やってくれたなと。マイナスはグロシーンに絵が欲しかったけどなかった部分があるのがちょっと殺しの割にマイルドで、印象が弱い。
ずっと悩んでたことがありまして。
今までもずっと思っていたのですが、
「人の命の価値って絶対等価じゃないよなぁ~。」
っていう所です。
そのモヤモヤが取れたのは嬉しかった点です。
いやいや、本当はそんなことはなくて人という存在そのもので見れば等価なんですよ?
まぁそんなのは命に焦点をあてれば人に関してだけに言えたものではなく全ての生きるものに対してですね。
人が1番良くて、それ以外は捕食されるべきものだから下がるなんていうのはあくまで人による押しつけの価値観ですから。
では、どうしてそんな考えが浮かんでしまったのでしょう。
それはあくまで、
「『自分』にとっての命の価値はかけがえのないものから、意味もなく殺せちゃうぐらいの価値ゼロまであるから等価じゃなかった」
っていうだけだったんです。
例えば、自分にとってとても大事な両親や妹が1番大事な存在であり、価値のある人だったとしても、
何の関わりもない人間からすると、聖人君子だった場合ゼロとまでは言い切れませんが、その人にとっての1番じゃない訳ですから、当然価値は変わってきますよね。
というのは僕の考えですが、
ここまで出かかっていた結果に対して、ラストの1つで俺さんが残してくれた言葉は冷や水を浴びせるというか、真冬に全裸状態で海に落とされた気分と言えば良いんでしょうか。そうなりました、勿論そんな経験はないのでそれぐらいの言葉だったという感じです。あざみにもきっと響いたはずです。
殺しっていうのは多分楽しい行為でもあるんでしょう。
間違いなくスカっとするでしょう。
だって、作中の皆さんあんなにも楽しそうに人殺しちゃってますから。
それでも。
あくまで殺人をしちゃいけないっていうのが昔の人たちが無理矢理法という形で押し込んだルールであっても、
完全に誰にもバレない殺しというのはとても難しいです。
そういう所に関しての動きだけは日本の警察、国家という組織はとても優秀です。そういう所だけは本当に。
勿論、時効になった例外だってあるでしょう。
ただ、それはその人、ひいてはその動物がさらに超える優秀な知能と危機回避能力をもって逃げ回れたという結果に過ぎません。
それだけにあの発言は面白かったですね、身内には全力をあげる。
そりゃそうですね、前述にも触れた通り身内は価値が違いますから、知らない人が1人殺されるのと、知ってる人が1人殺されるんじゃぁそりゃ力の入り具合も変わってくるというものです。
警察の人が殺されてお蔵入りになった事件ってあるのかな、ってちょっと気になったりしました。
(もしわざわざ調べたりした人がいたらこっそりと教えて下さい。)
もし殺したいほど憎んでいる人がいるとしても、またこれから殺したい人が現れたとしても
このお話を思い出して、
例え自分も同じ動物であったとしても自分に自制をかけられる理性ある獣でありたいなと、そんな気持ちにさせていただけました。
なんだかんだ自分とそれ以外の世界っていうのはちょっと生きていられないと思います。
ヤバいなと思ったら速攻でこの作品を思い出して引っ張り出して、再プレイしないといけませんね。ヤバいまで行っちゃダメかな?(笑)
Hシーンは体験版部分でもあったらしいあの画面一杯の台詞や、ラスト前のダルマ女さんとのシーンは見ていて面白かったですね、いやーダルマ女さんの台詞最高でしょう、眼中にないんですもんw
あとはそうですね、ヤクザというモブには声がなかったけど、老人の声はあったのは個人的には良かったと思います。ただのコスト的による部分だったとしてもですね。
Hシーンはミュートが可能ですが、今回1度も使用しませんでした。どのHシーンも男声ミュートしなくてもプレイ出来る良いものだったと思います。
ただし、エロの配分がちょっと多すぎた印象は受けました。
CLOCKUPの阿久津D×昏式で描かれる作品はこれからも自分の中では注目せずにはいられないなと思います。
のりざね絵もとっても良かったです!あなたの描くおっさんは最高です!
あ、勿論女の子も純朴な感じが出ててとても好きです。
作品中で個人的に好きだった台詞は動物園の下り、我慢をしないの下り。台詞全体って感じですけれども。
そして、出来れば次回はもっと血しぶきや臓物がバンバン出るような作品になることも期待したいところです。やっちゃってください。
そんなの分かってるわ!って人にはどうでもいいQ&A
Q.何故○○は狙われなかったのか?
A.1号と2号の会話をよく参照ください。自分はそこで納得しました。
Q.100%にならないんだけど・・・。
A.CLOCKUPが用意してくれてるものがありますよね。ぜひ全て楽しんで下さい!
(追記)
他の方の感想を見て、プレイしながら思っていたことを思い出しました。
それは、命はあっけなく散るということです。これがとても共感した部分なのも大きかったと思います。
あくまでヒューマンドラマですから、何発撃たれても平気で生きてたりしたらそれはもう能力者やゾンビの域かなと。