最高。読んでいてドキドキしっぱなしだった。中断しどころがなくしばらく寝不足だった。例のシーンの衝撃は何物にも代えがたいです。
・町に文字が存在しないことが判明するシーンには鳥肌がたった。文字・識字という文化が存在していないことが絶妙に隠されていて、こういうのが鮮やかな伏線回収とでも言うのだろうか。町の雰囲気にそぐわないリアルな電子機器も、アトリビュートも全てはこの一点の真実に帰結していることが本当にすごい。
・サクヤの叫びのシーンでは思わず涙が出た。敵であることが判明した後は、主人公への好意がサクヤの行動基準で、ただの浅いキャラクターかなあと思っていましたが、あのシーンでこの子の「覚悟」の重さを理解した。何十年と同じ時を繰り返し、やっと手にした成功がやり直しをさせられる。それでも自棄にならず、進み続けた彼女へは尊敬しかない。あと一番すけべで最高。
・EDでのキャラクターたちの本名判明は特に意味はなくても、みんなのことがさらに知ることができ嬉しくなった。おとぎ話でしか会えなかった空想上の人物に、実際に会うことができたような感覚になった。あとアンナの小ネタ?には思わず「おお!?」と声がでてしまった。EDがいい。
・説得のシーンはキリエかっけー!コトハかっけー!って感じ。なんだよ・・・みんなかっこよすぎかよ。主人公に守られるだけではない、かっこいいヒロインが好き。主人公だけでは成し遂げられない、みんなでつかんだ未来ですね。
最高の作品、まさにアメイジング・グレイス≪素晴らしき恩寵≫をありがとうございます。