良い作品だからこそ、もっと期待してしまう
戦闘がエロい行為によるRPG
というものは97年発売のかなり古い作品だが「堕落の国のアンジー 」と同じ。
「堕落の国のアンジー 」の大ファンだったのでこの作品も期待してました。
個人的にモンスターとのエッチ行為は、
嫌いと言うのではないが現実感が無くて全く興奮しないタイプで、
また画もこの様なファンタジー系の淡いタッチはあまり好みじゃないのだが、
そこは覚悟の上で購入。
結論から言うとかなり楽しめた。
王道RPGの様にマップを四方に歩いて周るのではなく、
マウスクリックでポイントに移動させるのは良いと思う。
ここら辺はきちんと作りこませないと、ただ無駄に歩かせるだけという、
同人RPGにありがちなものになる可能性があるので、
そういうのはきっぱり排除したのは好感触。
(ただノベルゲーム作成ツールで作成したらしいので、
逆にこういうシステムにせざるを得なかった可能性もあるが結果オーライ)
またモンスターに負けることによるメリットが大きいのは斬新だと思う。
強い相手なら逆にどんどん負けて強くなってからリベンジという流れは面白い。
戦闘によって服が破けたり精液まみれになって、
それによってステータスに影響があったり、
街の人たちの反応が変わったり、イベントが発生したりと言うのも面白いと思う。
以上の他にも、色々とアイデアが作りこまれていてかなり楽しめた。
だが、いや、だからこそもっと求めてしまう気持ちが抑えきれない部分もあったので、
それは以下の通り。
●よく出会うバグが多い。
普通にプレイしているだけで色々バグに出会う。
特に大きな問題になるものは無かったと思うが、
プレイ中に結構気になってしまった。
最もここら辺はパッチで対処されたが。
●戦闘が半永久ループになってしまう場合がある。
クラスを便器姫にし、聖女殺しなど自動で快楽が上がる装備を身に着けていると、
モンスターが興奮状態キープでほぼエロい行為のみで快楽が上がり、
装備で快楽が上がりで、絶頂→放心(動けない)→放心…の半永久ループになってしまう。
クラスの能力で絶頂する度にHPが回復してしまうし。
数十分やっても決着がつかなかったのでやり直した。
●結構進行が過酷な状況になってしまうことがある。
このゲームはゲームオーバーが無いのだが、
やられた場所によってはどこかに監禁されて、
そこから抜け出すことになるのだが、
復帰後はHP・MPがゼロに近いので、
抜け出すのに結構奇跡待ちなことが多い。
それまで進んではやられて戻されるを繰り返すことになる。
●運要素が大きい。
イベントの成功や危険の回避、アイテムの取得などはダイスを振って成功を決めるのだが、
これは別に問題ないと思うが、結構頻繁に使われる。
●なによりもっとボリュームが欲しい。
一周で回収できるイベントはほぼ回収してクリアに8時間ほどかかった。
この値段でなにより同人ゲームでこのプレイ時間は少なくない方だが、
かなり面白かったという点で、ものすごく少ない気がした。
贅沢を言うと普通のコンシューマー並みのボリュームが欲しい。
と言っても同人ゲームにそれを求めるのはお門違いかもしれないが、
それくらい面白かったって事で。
ボリュームを増やしてもらえるなら例え5~6000円位でも全然買いたい。
と、以上になるが、
続編がありそうな終わり方をしたので、
(何より決着がついていないキャラが何人もいる)
続編に期待する。