りえぞんちゃんことLiaisonの処女作。システム面など粗削りな部分が多いですが、光る部分も確かにありました
作品の題材はとても良いと思うんですが、活かし切れていない部分が結構あった印象。
最後のアナザーストーリーで言われている何でも調べて効率的にそつなくこなすだけでなく、何でもいいので真剣に最後までやり通せというメッセージもなるほどなぁと感じたので、磨けばさらに光ることができたのではと思いました。
えっちしーんも各ヒロイン4回ほどシーンがあり(サブの果歩子は3回)ボリュームも十分。
ただ、アナルやおもらしプレイなどに枠が食われている気もしました。
◎千景ルート
駆け出しのお嬢様。共通ルートだと一番影が薄かった印象。
このルートでは女子校特有の集団のねちっこさの描写(噂)が多く、けっこうもやもやしました。
ただ、最後の演劇シーンでみんなに付き合っている事を告白する時に主人公を初めて名前呼びするのはよかった。
このルートを最初にプレイしたのですが、リリヤの特殊能力の話とかさらっと出てくるのでリリヤルートの後にプレイするのがいいかも。
しかしアナルにロリポップをぶち込むのはやりすぎな気がしますw
◎リリヤルート
本作の島の秘密の謎に迫るお話で「石」の正体やリリヤの正体が明らかになりSF要素が強かった。
以前にも「石」を破壊するため千景達の記憶を消してエネルギーに変えたりしていたけど、主人公たちとの 交流により無感情だったリリヤに感情が芽生え苦慮する流れは成長物語としてよかったです。
最後もご都合主義よろしくで記憶が戻るというのではなく、新たにスタートを切るというのも個人的にはよかったです。
◎姫瑠ルート
おもらしから始まる恋もある。スーパーチョロインで最初のツンツンが嘘のようにデレッデレになるけどそこが可愛く癒しでした。恥ずかしくってアタフタして墓穴を掘るながれも完璧ですね。
ただ、お話としては一番虚無だったかも・・・
◎ゆかりルート
積極的に主人公に迫ってくるヒロイン。共通ルートではこの人の出番が増えてから掛け合いが面白かった。(下ネタ方面で)
ただ、主人公にモーニングフェラを仕掛けたことですごく怒られて動揺してたのに次のシーンではカレーに強壮剤入れたり行動がちぐはぐなのはどうかと思った。
最後のオチはご都合すぎるけど、死期を悟ったうえでみんなに残せるものをと演劇の脚本を書いたりと話は好きでした。
◎果歩子ルート
サブヒロインですが、話的に結構重要な「石」にまつわるお話でした。
このルートで気になったのは子供の頃にこの石の影響からゆかりが病気になってしまった風に書いてあったけど、リリヤルートだと主人公に出会うまでにいったん「石」を破壊しているので話の整合性がどうなんだろうと思いました。多分記憶を消されてるからなのかな?
●ほかに気になった点
・射精時のSEがやたら大きかったり、放尿の音がトイレでそのまま録音したような生々しさがあって笑ってしまいました。
・シーンジャンプが少し使いづらかった。他のゲームだとバックログを開いて飛びたい文章を選択するけど、3行毎しかシーンジャンプできない。
・既読文章の色が未読と一緒の白字なので分かりずらかった。
・最初の船内や島外の町の背景が実写を暈したもので、明らかに天瀬島内の背景と違うので伏線かと思っていたのですが、そんな事は無く肩透かしでした。
・主人公は男子禁制のお嬢様学校に男のサンプルとして送り込まれる設定ですが、途中友人の恒也が出てきて唯一の男感が薄れるのはもったいと感じました。しかも恒也がなかなか面白いキャラなのに共通ルート以外であんまり出番が無い気が・・・