人生の一定期にしか感じられない切実な「喪失への恐怖」的なものがありありと感じられる素晴らしい作品。
思春期の感情の鈍い痛みが丁寧な情景描写や柔らかな音楽、淡い背景などによって綺麗に刳り貫かれたような作品でした。細かな描写一つ一つにリアリティや主人公の感情の揺れ動きが活写され、心を動かされました。