こころ抉られる処女喪失譚。一応凌●物の範疇には入るのか? 男があまりにもクズ。
人生初? 乙女ゲ―。簡単に感想を述べると、(男が)乙女ゲ―だった。
ねちねちした心理描写、重苦しい官能描写が良かった。
不穏、分からないことへの恐怖。
冒頭から謎の提示の仕方や伏線配置が上手く、進めるにつれて構成の上手さに唸らされる。
なかでも「不穏」の飾り立て方が旨い。生活描写のふとしたはざまにある不気味さを醸していたのが好印象。正直ひたすら乙女の妄想全開? な謎の同棲コメディを見せつけられる序盤は退屈したものの、中盤のある地点からの畳みかけ方、ザッピングを絡めた二転三転する物語の展開、登場人物の関係性が上手くて、とても惹き込まれた。Bgmやスチルもハイセンス。凄い作品だ。
伊豆野ちぎみさん、30歳処女可愛すぎかよー。
飲み会の描写が最高に好き。
ごかく専務に関してはこんな男いねーよとなる一方でやはり男性向けコンテンツに対しておなごはこんな女いねーよとなっているのであろう。お互い様。
女は好きな人のオンリーワンになりたい、らしいです。
しかし、救えない胸糞の中盤(某日々三章思い出した)からどうやって終盤に結び付けるのかが気になっていたが、なるほど。畳み方も綺麗で、ご都合主義に偏っているわけでもなく重いものも残していく。とても良かったです。最後まで思いを振り切れていないのがもう。
プレイ時間3時間の短編フリゲだが、クリアには一か月かかった。読むと体力精神力共に削られるタイプの作品でした。めっちゃ胸糞悪いし(誉め言葉)。でもプレイしてよかったです。