「コンナジブンニダレガシタ?」 最後まで、このサブタイトルに意味があると感じた。
初めに。
過去作の媚肉の香りに惹かれた人であれば、多少の不満は出るかもしれませんが、本作も魅力的な作品に思えるでしょう。
また、キャッチコピーにあるようなNTR要素はありません。故意にそうしたのか否かは分かりませんが。
媚肉とガテン系の中間あたりの作風ですかね。
以下ネタバレ感想
序盤は、主人公がイカれた野郎だと思わせる。読み進めるにつれて、他に黒幕がいることが分かる。
それから幾つかのBADエンドを繰り返し、真相やヒロインたちの胸中が明らかになりますが、この仕掛けが空を魅力的なヒロインに仕立て上げる一つの要因になったのではないかと思います。黒幕などの謎については、特に語りたくなるようなことはないです。催眠要素も、屑なせーじも、良くも悪くも中途半端だったかなと。
三兄弟についても、物語の本筋と関係していなかったことは疑問符がつく。
ただの陵辱シーンと見ればエロい。だからプレイ中はほとんど気にならなかったんですが、終えてみてそう思いました。
結局のところ、本作を受け入れられるかどうかは空お姉ちゃんにかかっているのではないかと思います。
真ルートに入るまでに、冷たい態度をとっていた彼女が、本当は幼い頃から主人公のことだけを愛しているのだと分かる。
主人公に対してそっけない態度しかとれないなんて、愛らしいではありませんか。好きになります。
それから真ルートを終えてエピローグ。
話の展開的に余計であろうデートシーンなどを文章なしで、絵のみで表現したことは良かったと思います。1枚絵で十二分に伝わってきますね。エロCG以外の絵も印象深いものばかりで、エロとシナリオの両立は流石と言ったところ。
最後は二人のどちらを選ぶ、という訳ではなく、3人仲良くやっているようで。本人達が良ければそれで良いと思っていました。最後のCGを見るまでは。
催眠を受け、ひかりを助け出すため、空と一緒にせーじのお遊びに付き合って知らず知らず箍が外れてしまったんでしょう。
そういった物語にならざるを得なかったのか。
EDムービーで操られている彼らをを見るに、最後の場面でのミナミ君(物語の”主人公”という意味ではなく)は心の奥底では思っているのかもしれません。
コンナジブンニダレガシタ?って