(GiveUp) 女装ゲーを求めていないのであれば、また違った評価になったのかもしれません。
香音ルートのみクリア。
まず、誤字が多すぎます。
主人公の主体性のなさ、日常シーンのつまらなさ、主人公にとって心の安まる場所が無い事(個人的に妹と父親が好きになれない)、
全ヒロインの魅力のなさなど問題点は多くあるのですが
これらが原因で私のストレスがたまったまま物語に乗れていない状況で
主人公が香音に対して騙しているということに対する罪悪感を覚えるタイミングの遅さ、
またそれを軽く意識し始めても、即座に疑似ペニスと騙したままSEX。
この辺りで見切りをつけ、斜め読み気味に。悩んでる描写が薄い。
そして、結局自分で女装を告白しないまま、犬によるアクシデントで判明してしまう展開。
今まで主人公女装系の作品はそれなりにプレイしてきました。
今作品は、主におとボクのエルダー選挙要素、恋楯のボディーガード要素、
その他女装ゲーの上っ面要素を適当に抽出して作ったような印象を覚えました。
要素だけ集めて、深く作り込んでなくバランス考慮が足りない。浅い。薄い。
主人公含め、キャラクターの行動、動かし方に魅力を感じない。
序盤、主人公の胸が無くてパットであることを、シナリオ展開で利用しました。
それによって緊迫感が少なからず薄れてしまった気がします。
主人公の一人称が俺と私でわりと安定しません。
でも周りはお構いなし。
また、雅が何回も正体を暴こうとしてきますが、公式HPのキャラクター紹介で
「ナツキの正体を暴こうと企むが、失敗ばかりしている。」と書かれています。
これも緊迫感の薄れる要因か。
また、失敗の仕方もはっきりとしないことがあり、楽しめません。
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ニーナ「事実は事実でも、すべてがあなたの責任ではないでしょう?」
ナツキ「いえ、すべては俺にある。それでいいんです」
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あげは「すべての責任を背負って、ね。向こうの勘違いを、ナツキが騙したということになっているのに。
ニーナ「それは……いらない汚名まで背負って」
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祖父「本当に好きなんじゃな。汚名を被っても、伝わらずとも、香音のために」
夏月「はい。余計なものを背負って欲しくないんです」
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いや、全部主人公の責任でしょう。最初は勘違いだとしても、騙し続けたのは主人公です。
香音が勘違いしたことってそんなに大きいことなのでしょうか?
女装しているのをほぼ全ての生徒が気づかない位に女装が完璧だったのに、香音にそんなに大きい落ち度があるんですか? おかしくない?
たとえ途中まで騙し続けるのは女装ゲーだからいいとしても、SEXするまでには打ち明けて欲しかったです。
それなのに、なにその責任は俺じゃないけどそういうことにしとくよ自己犠牲精神で! みたいのは。
その後の緊急集会からの、みんなの非難もなくご都合展開。茶番。もう勝手にやってください。
悲劇のヒーロー的な妄想みたいで気持ち悪いです。
主人公の功績で学園の改革って言われても。責務を果たしたって言われても。
合間で、さも主人公がとても大きいことをやったんだみたいな説明にしてるけれど
ニーナが阿呆な暴走したのを主人公が直しただけ。
あくまでも女装ゲーを求めていないのであれば、また違った評価になったかもしれません。
しかし私は女装ゲーを求めてプレイしました。
女装を行う上での葛藤、緊迫感、罪悪感、恋人対象に打ち明ける時のドキドキなど、それらがどこか軽視されていると言わざるを得ません。
また、このルートをやった限りでは、この作品に不足しているのは相談役、冷静な注意助言役の第3者だと思いました。
マウスホイールボタン長押しのおまけとか、そういうの要らないです。