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mezamashiさんのPlant Girl FRONTIERの長文感想

ユーザー
mezamashi
ゲーム
Plant Girl FRONTIER
ブランド
くろごまソフト
得点
80
参照数
1015

一言コメント

ほのぼの系同人エロRPG。前作PlantGirlをやっておく必要はありません。特別なインパクトなどは無かったですが、絵柄どおりのほんわかした中編でした。

長文感想

RPGツクールVX製。
プレー時間は12~15時間あたりになるのでは?
私はHシーンコンプ、モンスター図鑑コンプ、アイテム図鑑97%までやって15時間台でした。
アイテム図鑑100%にするには、ランダムで引き当てる運が必要で、コンプしても特にメリットは無さそうだったので97%で終了にしました。


このゲームは、平凡な性格の主人公が、3人の「プラントガール」の末裔の女の子たちと同棲してイチャイチャしながらダンジョンを攻略していくRPGです。
「プラントガール」は魔法などの特殊能力を持ち、人型の人間っぽい生き物で、3人の女の子たちは人間の血が混ざっていて、特殊能力を持つ以外は人間と同じです。

このサークルのゲームの特徴は、登場人物たちが非常によくしゃべり倒し、コミュニケーション重視の内容になってる事ですが、本作PGFもまさにそういうゲームでした。
女の子たちと行くダンジョン攻略は、まるでピクニックに出かけるような気軽さです。

素材を拾ったり敵から取得したりして、集めた素材で合成をして装備を作る。
「世界樹」以後のRPGの基本形であり、戦闘はサクサク系です。

私個人はこういうタイプのRPGはあまり向いていません。
なぜなら、製作可能な装備を作りたくなってしまい、そのために素材を集め、敵を倒しすぎ、装備を全部作ってしまうので、レベルが上がりすぎ、最強装備で戦ってしまうせいで難易度が激甘になってしまうのです。
いわゆる「作業プレー化」というやつです。

PGFも例に漏れず作業化してしまい、図鑑を埋めて敵を凹るお仕事になってしまいました。
前作PlantGirlでは強敵を倒す楽しみもあったんですが、今作ではレアモンスターもみんな弱いので、強敵は全くいなかったです。
また、ダンジョンも探索する必要がないというか、絶対に道に迷わない仕様となってました。
このため、「RPGとしての面白さ」はあまり感じなかったです。


エロはプラントガールたちとの「コマンド選択式エッチ」が多いです。
「コマンド選択式エッチ」というのは「胸を愛撫する」とか「挿入する」とか選んでHしていく、昔よくあったけど最近は余り見なくなったスタイルです。
テキスト量はPlantGirlに比べてかなり増えていましたが、和姦エロは得意分野じゃないので判断は他の方にお任せしたいですw

シナリオはジャパニーズファンタジーRPGの王道を行くものです。
登場人物たちがとにかくよくしゃべるので、それを眺めて楽しむのが良さそうです。

青い子→古風な良妻賢母タイプで非常に嫉妬深い。すぐ妄想の世界にトリップする。
赤い子→アホの子だけど憎めないのでみんなに可愛がられている。貧乳。
銀の子→変わった性格で重度のオタク。意外と観察眼が鋭い。巨乳。

3人と同棲して、イチャイチャ楽しく暮らし、ダンジョンを進んでいく、そんなRPGです。

シナリオは全体的に楽しめましたが、ラスボス周りがちょっと弱かったかなと思います。
イチャイチャを楽しむのが主眼のゲームなので、ラスボス周りが弱くなるのも仕方ないと、理解はできますが・・・
「世界を破滅から救え!」とか「闇の魔王の猛威が!!」とかいうタイプの話ではないので。

全体的に、古き良き日本のRPGというか、90年代っぽいレトロな雰囲気を感じました。
(RPGのシステムだけ00年代の世界樹系ですが)
これ作った人から同世代臭を感じてしまう・・・
同人RPGではこういう王道の和姦物って逆に少ない気がします。
マニアックに走りすぎない、まともなエロRPGが良い、という方にはお薦めできるゲームでした。