心に染み渡るようなお話でした。都会から山に戻ってきた少年と、鉄道を守ろうとする風花さんのお話。 それは少年にとって、自分の場所や夢を見つめなおすお話でもあり、同時に風花さんの山を愛してるからこそ描かれるお話でもありました。
一番大好きなシーンは、やはり最後です。
風花がタケルに帽子を預けるシーンで、少し涙腺が緩んでしまいました。
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風花
ねえ、タケル君。
ありがとう。
わたし、怖かったの。
都会の大学に行くのは……知らない土地に飛び出すのはやっぱり怖かった。
だけど
──────その知らない土地からきたタケル君はやさしかった。
大丈夫だって、思えたの。
だから、ありがとう。
山に戻ってきてくれてありがとう。
私、タケル君とまた会えて、本当に良かった。
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タケル君は、都会から山に来て自分の夢と居場所を見つけて。
そして風花はタケル君に出会って自分の使命を叶える勇気をもらえた物語。
二人が出会ったからこそ、それぞれの進むべき道が見つかる青春のお話。
本当にすごい素敵でした。
さらにエンディングの1枚1枚の絵に、かんなぎ鉄道になじんでいるタケル君の姿を見て、
ジーンとしてしまいました。
一枚一枚のスチルに作品愛を感じる作品でもありました。
とても面白かったです。
ありがとうございました。