ハイレベルなシナリオがたくさんです
ことみシナリオ、風子シナリオ、そしてアフターストーリー。
おまけに草野球エンド。
１つの作品でこれだけレベルの高いシナリオを揃えられるのが凄いです。
それらが良すぎるのであまり話題になりませんが、他のシナリオもハズレはないです。
ただ、朋也の言動に納得いかない場面が所々（シナリオによっては全体）にあります。
それに、日常シーンは確かに笑えるのですが、時たまある春原に対してのイジメとしか思えない、
理不尽な仕打ち（？）は行き過ぎな気もします。
画のクセはだいぶ抜けましたがそれは別にして、シナリオ量と比較してＣＧが少ないです。
差分ＣＧが多いせいもあり、なおさらそれを感じます。
せめて体育倉庫に閉じ込められた時と草野球の試合の時は、ＣＧがあると嬉しかったです。
ＯＰ曲である「メグメル」を渚シナリオのみ、しかもかなりの終盤でしか流さないのは狙いだと思いますが、
他のシナリオもしっかり出来ているからこそ、すべてのシナリオで流して欲しかったです。
最初、渚に声をかけて坂を登った後に流せば自然で問題ないと思うのですが。
テキストも過去の選択肢によるちょっとした変化など、良く練られています。
主人公の名前を変えた際の古河夫妻とのやり取りが面白いです。
風子マスターや有紀寧のおまじないなど、１回のプレイですべて遊びきれないですが、
繰り返しが苦になるどころか楽しくて仕方ありませんでした。
点数が高い割にはマイナスな意見も目立つ感想となりましたが、
『シナリオは文句なしなのに、100点ではない理由』として書かせていただきました。