シルヴァリオシリーズを擦りまくった結果、主人公の背景を持たない異常な真っ直ぐさが気持ち悪すぎて耐えられない。
R18で作っていたものをCS版に変更し、更にR18版に再調整。
なお、回想シーンはヒロイン3人に2個ずつ。
おまけとはいえ個別エンドが存在するエロ狐様は夢の中で抱かれた匂わせがあり、先生に至ってはラブホまで行っておいでシーンは一切なし。ユーザーを馬鹿にしているにも程がある。
加えて、CS版では尺の都合でカットしたせいで不評だったと言い訳されていたらしい『一切のバックボーンがないまま善と正義のために平気で命を投げ捨てるマン』な主人公の掘り下げは一切ありませんでした。
といっても当方CS版は未プレイですが、主人公がなんでこんな独善的な正義マンになったのかという部分がずっと引っ掛かって好きになれなかったものの、ルートロック形式だけにしおんルートで深掘りされるんだろうな、と思ったら特に何もないまま終わった。
何か槍に刺されたお祖父ちゃんのCGが飛蚊症かサブリミナルの如くチラチラ明滅するだけで、具体的に過去に何があったのかとか祖父の死因とかは一切スルーです。
なんとうか、これが少年漫画の主人公ならそういうものと受け止められるんですが、この作品はネタにしても設定にしてもシルヴァリオシリーズを擦りすぎ。結局この世界は新生歴の延長なの?それともただのライターの前作ネタなの?って部分ですら曖昧なまま、最終決戦で『天、昇、せよ──』とか言い出してお腹いっぱい。
その辺曖昧にしてシリーズ擦りまくったせいで、主人公の造形がもうゼファーさんが吐き気を催す異常者そのものなんですよね。しかも光の奴隷ほど尖ってなくて、そのせいで日常の平穏さと愛しさを謳歌しているくせに賞賛も根拠もなく当たり前のように自分の命を投げ捨て自分が傷つくことで泣く人がいることを知っていながら情動を優先する異常者と化している。
そしてなにより、主人公のそういう要素や背景のなさの理由が一切説明されない。
敵の方が魅力的どころか、主人公の気持ち悪さのせいで所業はクズなのに夢に向かって努力している羅GOさんの方を応援したくなる始末。
正直、しおん解放のため石動家が代々行っていた人体実験で誕生した人身御供、くらいの設定の方が納得出来た。まあそれだとほぼマリィと煉炭になって、今作もライター変えただけのDiesと神楽の焼き増しじゃないかってなるんですが。いや今の時点でもそうだけど。