音楽良し、設定良し、キャラクター良し、シナリオは……
言わずもがな、あんまりなシナリオの出来で評判の悪い作品。上記のように、シナリオ以外はほぼ完璧といってもいいのに(特に音楽はかなり良かったように思います)、それだけのために全てが失われている。……と言われているが、正直期待(？)していたほど地雷ではありませんでした。
全体的にかすみシナリオ、双子シナリオしかないのでかなり短め。藍シナリオ？ ありましたっけ？(ぇ)
支離滅裂な日常パートを組み合わせただけであり緊張感に欠ける、が、個人的にはこういうノリは好きなので問題はなかったです。かすみシナリオや双子シナリオは戦闘描写も数多く、お話的にも面白かったと思う。かすみVS那美の感情のぶつかり合いなんかは秀逸だと思う。ただし、夜刀神の出番があれだけっていうのは些か不満であり、OPムービーで『神殺し』を謳っている割にはその『神』の扱いがあんまりだったと思う。かすみシナリオのラスボスが夜刀神でも良かったと思う。
が、問題はその後。オマケシナリオの酷い事酷い事。あんなに出来の悪い作品を公開するぐらいなら、別のかすみルート、那美ルートを用意すべきだった。せめて双子ルートを別々にしろと声を大にして言いたい。ついでに、藍ルートはもうすこし本編に絡めることが出来なかったものか。
あと主人公について、やたら評価が低いですが、個人的にはこの主人公(本編)には好感を持ちました。たしかに弱いし戦闘では時間稼ぎ程度の役割しか果たしていないが、それでも家族を護りたいと思う意思があるし、そのために努力もしている。力こそないが意思は有る、いい人かと。
初回限定版(OP＆挿入歌CD付)で2780円だったので割と満足できたが、コレを定価で買った人の怒りはすさまじいものなのだろうなぁ、とちょっと同情してしまいます(汗)