シリーズ最大の茶番劇感。戦闘描写が多いがそれが足枷に。
今作のストーリーはシリーズ最上級のザ・茶番劇だった。
主にヒロインの一人が味方側から敵に寝返る展開がある。
で敵に寝返ってからも、本当の敵ではないですみたいな押し付けがましい展開が続きます。
武将同士のやりとりもまるで敵であるはずなのに味方同士のような茶番じみたやりとりが続きます。
敵との戦闘中にどんな馴れ合いだよとツッコミたくなります。
ちなみにその茶番劇につきあわされてモブ武将はやられています。
しかし許されるのです主要キャラ以外は路傍の石ころみたいなものだから。
主人公の美少女ヒロインは助けたいの一点のみ。
こんな奴等に付き合わされるモブ仲間が不憫だと感じました。
三国恋姫からそんなもんだろと思う人もいるかもしれないけど、今作はそれだけ茶番劇っぷりが凄まじいのです。
そして今作は戦闘描写が非常に多く、物語の大半は戦っています。
しかしそれが非常に面白くない、テンポが悪い…。
何故だろう?と自分なりに答えを出してみました。
①戦闘中にへらへらした会話が多い。
これは最初に言ったような部分もありますが、それ以外でもしつこいくらい終始へらへらとしたやりとりが行われます。
そのため緊迫感の欠片もない戦闘になってしまう。
②雑魚+お家流
三国恋姫は対武将戦が多いのに比較してこちらは対鬼。しかも雑魚鬼との戦闘シーンが非常に多いのです。
そして戦国恋姫には一部武将には一族の秘伝技であるお家流という必殺技があります。
そしてその必殺技を使う際にはカットインやスチル絵といったお決まりの演出があるのですが出番が多すぎるんです。
ここぞという場面のみならず雑魚鬼戦でも高頻度で使う。
特に範囲攻撃で数を挽回したい時に使う一葉の三千世界、壬月の五臓六腑をぶち撒けろは多すぎる。
何回同じ演出を見せられるんだ?特に一葉なんか三千世界ぶっぱマシーンだろこれ。
そして他の武将も惜しみなく使いますが、まぁ…何というかザコ相手に必殺技演出をいちいち見せられても、ああはい…としかなりませんよね。
しかも大体技が違うと言っても敵をぶっ飛ばすという共通点しかないので…。
小波の句伝無量みたいに演出ないお家流の方が役割があっていいと感じてしまいます。
正直戦闘描写に限っては三国恋姫の動きで表現するほうが断然いいです。
と、今までそこまで気にしていなかった点が、今作は非常に戦闘が多く印象付けられてしまったという所です。
シリーズファンとしてぼろくそに言いましたが基本的には恋姫が好きな人には楽しめるとは思います。
まずキャラは何だかんだ個性があるし、見ていて楽しい。
システムも完成されており、絵、声優等は長編シリーズなだけあって完成されています。
しかし、だからこそEX3では流石に戦闘中の茶番劇はもう少し控え目になればなぁ…と。
あとは主人公は…まぁ恋姫シリーズのキャラ多いと空気になるまではいっておらずしっかりと戦闘にも参戦しています。
ただ戦国序盤のような活躍は消え、キャラが多くなるとヒロインに活躍を振り切らせるという空気はやはりあります。