安直なご都合主義の物語と言われればその通りだが、それでよかったと思う
確かに、「暖かさ」のために、ストーリーが安直にハッピーエンドに向かい単調に進んでいるだけなことは否めない。また、滅びの民や魔法の設定は、もう少し掘り下げればシリアスなファンタジーものにすることもできたんじゃないかと思う。
ただ、公式HPのストーリー紹介でも「今回は暖かさが一味違います」と書かれており、そういうゲームであることは分かった上で始められるし、ストーリーの進行も、シリアスな方面を掘り下げるのかという期待を持たせるものではなかった。もし、ストーリー上、シリアスな方向に行くのか?と思わせる描写があった場合には、ほぼ確実に物足りなさやブレを感じたと思う。
しかし、本作は、一貫してファンタジーな世界での暖かな交流を描くゲームであった。本当に悪い人はほとんどいないウソみたいに優しい世界で、好みのヒロインとのいちゃいちゃ及び他のキャラクターたちとの日常生活を、深く考えずに楽しむというゲームとしてとてもよく出来ていたように思う。
けっこうみんな可愛かったが、メリルとエルルがお気に入り。