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kuroameさんの淫烙の巫女の長文感想

ユーザー
kuroame
ゲーム
淫烙の巫女
ブランド
Nomad
得点
63
参照数
456

一言コメント

1シーンにCGを2~3枚使うだけでなく、1枚につき普通のエロゲの1シーン並の尺があるのはすごい。システムのせいで読むのが大変だが

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

[エロシーン]
回想は57だが一つ一つがかなり丁寧で長く、シチュエーション中の脱線や連続射精が多いのでいちいち時間がかかりがち。
シチュを楽しもうにも前戯シーンでダレて、その後もガチガチの官能小説文体が続くので手軽に抜けない。
しかし、抵抗しつつ快楽に堕ちる様はちゃんと描いており、テキストの微に入り細に入りようには感嘆。
親子ルートの遥と美咲、接待ルートの遥はかなり良かった。
ただし、抜きゲーにお約束のバカげたシチュは不得手で笑えない。

[プレイ感]
シナリオ後半の複数プレイや調教で持ち直してくれたが、前半はルートに入るまで使えるシーンがなくひたすら苦痛。
テキストは文節で改行しないので最近の作品に比べて読みづらく、
後述のシステムのせいもあって嗜好に合わないシーンでもかなり長い。
精神的に限界が来たので旨味がなさそうなシーンはスキップして読み返していた。
声優は耳が慣れたのもあるが、後半ほど良さげだった。

[システム]
全体的にダメすぎ。
・マウスホイールじゃないとろくに巻き戻せないバックログ
・文字の縁取りがなく、ウィンドウを透明にすると読めない
・クリック時ボイス継続なし
・オートモードが音声の有無にかかわらず文末停止時間が同じ
→パッチを当てないと遅すぎるし、当てると速すぎる

オートモードを使うと地の文をろくに読めず、仕方なくクリックするとボイス継続がなくてイライラ、テキストが良くても不便にも程がある。

[総括]
ルートによるが、一部の内容は非常に良い。
中だるみとシステムが酷い。