中二病のヤクザモノかと思いきや闇社会版攻殻機動隊がごとき作品 死生観、殺生、権力がテーマだった エロは必要不可欠だがスパイスといったポジション
・ストーリー
はじめはヤクザVS己の正義を信じるならず者たちという構図で始まるが 登場人物たちの運命が交錯していくなかでそれが 個人的な衝突から個人対闇社会 闇社会と警察、公安 恨み 因縁 ひいては国家権力と個人や街、家族と次元がより大きなものになっていく それが衝突し犠牲者が出る中で最終的には純粋たる殺人者同士が激突することで昇華されていきフィナ-レを迎える この段々ディープになっていくカタルシスが非常に面白かったいうふうに思う
・キャラ
最初は何だこいつって感じだが 物語が進むに連れて一人ひとりに背負っている物があって味のあるものになっている だがそれが成就することなく無念に散っていく姿に感慨を覚えるし去り際の美しさみたいのが表現されていると思う 自分的には主人公とヒロインのエッチよりもダルマ女さんや女刑事さんが好みでもっと見たいと思った
・エログロCG
エロはストーリーに集中してしまうので流れで抜けるものではないが やっぱりストーリー上必要なものが多くて のりざねさんのCGは初めてな気がするけど好みのリアル系に合致していて高水準だったというふうに思うしファンになった まぁ尺が短いのだけがエロゲとしては物足りなかったのかもしれないが自分的には抜くスイッチが自然とオフになったのでこれでいいと思った
不満点としては最初から長文が並び情報量が多いところがとっつき辛さを感じるところだと思う でも重要なことは何度もでてくるし斜め読みでも問題ないと思ったり
主人公とヒロインの戦いやダルマさんと若頭の関係からぶつかり合って愛を確かめるシチュエーションに好きな作品の灼眼のシャナみたいなカタルシスを感じて燃えた
エロゲでは久しぶりにストーリーで満足した作品だったと思う