メインヒロインは妹
エロゲって決まった所有ポイントを絵やシナリオにステ振りでもして作っているのだろうか?
とにかく期待を大きく裏切られた感は否めない……とくにテキスト。
シナリオを期待するようなゲームじゃないが、やたらとキャラ同士がリスペクトしあってて不気味。
なくせとは思わないけど、そういった描写を入れるポイントは選んでほしい。
で、そういった描写でこれまた使いまくられていて違和感を感じるのが
『〇〇はつくづくこうだな』とか『〇〇は、こうだから〇〇なんだね』
などの心情表現?とでも言えば良いのか?登場人物が他の登場人物に対して抱く考えに抽象的なものが多すぎる。
前の文でキャラの気持ちがしっかり書かれていないので、上記のセリフに含まれる心情は
【察してくれ】ということなんだと思う。
それ自体はありというかよくある表現だが、多用されすぎてモヤっとしてしまう。適当かよ!
シナリオに大きな期待はしていなかった(キャラの愛らしさを阻害しなければ良し!)
絵はやる前から分かってたから不安なし。声も特に苦手な声優もいない(というか遥そらだけでお釣りくる)
こういうスタンスで臨んだ私ですら……これダメなやつだ。
そう思いそうになった。
上で挙げた事に目を潰れるほど、水緒里だけでひっくり返ってしまった。
もともと中の人効果でポイントは高かったが、他のヒロインが薄味な中でひとり設定勝ちだろう。
『おにい』好き好きオーラが出すぎていて可愛らしいにもほどがある!
何やらオーラを浴びる度に、少しづつ洗脳された感はあるが……
たびたび使用される『わたしのおにい』主張もそうだが、共通・個別における全てのセリフ内においても
『おにい』=『(わたしの)おにい』といったニュアンスを強く感じることができ頬が緩むのを抑えられない。
個別序盤の激しくやきもちを焼くシーンなどは、ここ最近では群を抜く良いやきもちでがっちり心を掴まれた。
独占欲まるだしおにい好き好きストレート妹って良いよね♪
と思いきや、他ヒロイン√での兄の気持ちを後押ししようとする健気さも、
押しつけがましい程ではなく適度に水緒里の魅力を引き立てており……
そのまま水緒里個別に戻ってしまいたくなる。
まぁひとによっては少し鼻につくセリフはあるかもしれないが、おにいは気にしない。
そういった具合で私は『はるるみなもに!』を、不満は大いにありつつも水緒里のおかげで
プレイして良かったという結論に至りました。当然シナリオなども面白いのが理想ですが
キャラゲーなので、ひとりでもここまでグっとくるヒロインがいたのなら御の字です。