絵・演出・音楽・戦闘に関してはトップ。鬱な展開が多いが適度に笑いも入っている。なによりも注目したいのは終始ぶれることのなかったシナリオの方向性と質である。「善悪相殺」を軸に最後まで書ききったシナリオライターに賞賛を贈りたい2009年最上の作品。「人殺しは悪」「復讐は空しいこと」などをゲーム内で描く作品は少なくないがここまでキチンと書き切った作品が他にあっただろうか?
100点(最高点)をつけて絶賛しておりますが、これは作品内で書かれている「善悪相殺」について全肯定するという意味ではありません。「善」「悪」「正義」「復讐」について書き切ったことに対する評価とシナリオ以外の音楽・絵・演出などを総合的に見て現在のエロゲー業界で突出したクオリティーだと思ったので最高点をつけました。
欲をいえば光ルートや初代村正の戦闘シーンがあったら嬉しかった。ファンディスクが出るのを期待します。