霖ちゃんと倖ちゃんが可愛いと思います.廃屋のピアノの前で力が抜けた状態で寄りかかっている霖の絵(CDジャケット?)が美しいと思って購入しました.
・率直な感想
ほぼ初めて完走したゲームでした.霖と倖を取り巻く世界観が非常に好きでした.
霖のような無邪気で元気,かつうるさくならないような女の子好きです.
倖が心を開いていく様子も無難な展開でしたが非常に好きでした.
倖のtrue endは感動しました.
・分析
世界観,テーマ,概観
テーマと世界観は好きでした.霖が人間ではなく,主人公とのちょっとしたきっかけが原因で一緒にいることになっただけという設定も好きでした.
シナリオ面
worst end(霖が消えてしまうやつ)が割と早い段階で引けるため,それを回収のために引くとひどいネタバレがあるのがちょっと残念でした.不思議な世界観を楽しみたい人はworstを引いてはいけません.この物語の重要なルートは霖と倖のルートで,特にtrueはいろいろなことが頭の中でつながるので非常にテンポよく進めると思います.(霖のbadと倖のtrueが好きです)
他の2つのルートに関しては独立して進めると思います.ただ選択肢に関してはもっと練ることができたのではないかと思います.特に光羽ルートのパンツと着替えの選択肢は,以降の展開や発言にもっと深く影響させられたのではと感じます.
音楽面
割と音楽を意識して聞く方ですが,可もなく不可もなくといった感じでしょうか.音楽の繋ぎが非常に雑で,ボイスをきっちり最後まで聞くようなプレイスタイルをしていると,曲の繋ぎの部分なのか無音部分(=物語上緊張を誘う部分)なのかがわからず,ちょっと良くないなと思いました.OPEDは歌手補正もあると思いますが概ね高評価をしています.
ただ,フランツ・リストの「愛の夢」をこの作品のテーマとするならば,もっとうまい使い方があったのではないかと思います.(演奏者に会いに行って記憶をより取り戻すとか)
シーンに関して
あんまり使わなかったので強くは意識していませんが,普通の感じだったと思います.ただ,「選択肢によってプレイが増える」ならば,増えることを想起させるような選択肢を用意する方が良かったのではないかと思います.