エロゲとしては標準的
シナリオからエロまで、一通り悪くはないです。
しかし、気にならない点が無いではない。
まず、シナリオの雰囲気が従来のあざらしらしからぬコメディ要素強めという事に関して、それ自体はいいのですが、そのコメディ要素に演出が付いていけてない。
テキストの送りだとか集中線などの画面効果が殆ど無く、平坦にゆっくりと場面が移り行くので、笑いの勢いが“文字だけ”で独立してしまってスベっているように感じられます。
やはりギャグにはギャグが許される空間が必要で、残念ながらその空間の形成に失敗してしまっている。
雰囲気あざらしでテキストがSMEEって事で、良い塩梅にお互いが混ざり合うかと思いきや全然そんな事はなく、水と油でバチバチに独立しちゃってます。SMEE側のいつものギャグが演出効果無しでやられてるような感じ。
う~ん、演出を付けたあざらし側にそのセンスが無かったという事なのか、SMEE側が注文と違うテキスト寄越したって事なのかは判りませんが、これは不協和音ってやつでしょう。
それに加えてメインヒロインが流石にちょっと声年齢に無理がある。
あきらかに年寄りのかすれ声になってしまっていて、申し訳ないんですがもう若い女の子の声ではないんですよね。
頑張って若い声を出そうとしているのが丸判りで、正直「ムリすんな」という感想が先に出て来てしまう。
喋り方に関しても長年のお仕事で染み付いてしまったのか、かなり不自然な息の入れ方などが目立って何もかもが嘘くさい。
まぁもうハッキリ言っちゃうと声がBBAなんでキツイって話です。
アマエミの方もそうでしたが、新しい試みに積極的になりすぎてブランドとしての良さが全然ないっていう本末転倒な結果になっちゃってる気がします。
この煽りで本筋のアマカノの方が妙な事にならない事を願うばかり……。