護衛としての主人公の格好良い活躍に期待していると肩透かしを食らう
護衛という名目で学園に入学する割には主人公に危機感が無く、護衛対象には既に護衛が一人付いていると聞いてもその人物の詳細を聞いたりしない等、初っ端から「この男、大丈夫か?」と思わせる。
それもまだ駆け出しの護衛故の未熟さかと思えば、その未熟さを示すような話は特に展開されず、護衛として活躍する唯一のシーンも実にアッサリとしたもの。
主人公に対して以外にも細々とした違和感があった。
挙げ出すとキリがないので割愛するが、ヒロインを無理矢理に驚かせたり笑わせたり等、各シーンでそれぞれの人物が『なぜその行動をしたのか』に納得のいく理由が存在しない為、気になってしまう。
エロゲのシナリオなんてそんなモノと言ってしまえばそれまでだが、あくまでもAVGに属する上に肝要なのはキャラクターなのだから、そこに違和感を持たせて欲しくはない。
読み物としては三流だが、エロゲである事を考えると平均的なのではないだろうか。