残念ながら「神話越え」ならず…
僕が神と崇めるfortissimoシリーズの最新作で待ちに待って超期待していた作品だったのですが、
前作のfortissimoを越えたとは言い難い結果となりました
まずこの作品はゲーム開始時にキセキツカイ視点とマホウツカイ視点のどちらでプレイするか選べる
のですが、その新キャラであるキセキツカイの魅力がマホウツカイと比べて圧倒的に弱い
理由1:掘り下げが足りてないせいでキャラ一人一人のドラマが薄く、感情移入しづらい
理由2:作品としての元々のコンセプトは『敵であり格上であるマホウツカイをキセキツカイがどうやって
倒すか(神話越えの成就)』というものだったのに複数のマホウツカイを相手に互角に戦えるキャラが何人か
いたりするなど、マホウツカイが「上位存在」だという前提がいつの間にか崩れてる(イルムフリートという
キャラが6人のマホウツカイをたった1人で圧倒してしまうシーンはすごく萎えたし呆れた)
理由3:技設定の無視および踏み倒しが多く、理由もなくマホウツカイ側の技を打ち破ったりするので
やはりマホウツカイ側が弱く見えてしまう
理由4:やたら「正義」という言葉を口にするが、やってることがそもそも正義じゃない(戦う意志がない者を
問答無用で襲ったり、一般市民を故意に巻き込んだり)正直キセキツカイが「正義」という言葉を口にする
度に薄っぺらさと胡散臭さしか湧いてこない
逆にマホウツカイ側の不満点は一部キャラの弱体化と、前作と比べて圧倒的に出番が少なくなったキャラ
がいることぐらい
キャラのこと以外の不満点は目に余るほどの誤字脱字、テキストと台詞の不一致の多さ、戦闘システムの
練り込みの甘さにより展開に矛盾が生じたりしてる点。そして前作をプレイしてなくても楽しめるという
触れ込みで発売されたが少々無理があるという点。確かにキセキツカイ視点なら一応話は進められるが
前述の通り魅力が薄いし、前作未プレイだとマホウツカイのこともあまりよく分からないから結果として
マホウツカイにも感情移入しづらいかも。あと「前作のキャラが今度は敵に!?」みたいに言われてるが
話の展開を見てると敵は明らかにキセキツカイ
この作品の良かった点
1:マホウツカイ側は相変わらず神がかった魅力があり、前作であまりスポットが当たらなかったキャラの
新たな活躍も見れる(新技も多数出てくるので前作ファンからするとメチャクチャ熱い)
2:自由に必殺技を放てるシステムは斬新で爽快感があり、またこれによって展開が変わるのでやり込み
要素もかなりある(戦闘中に入るカットインは超カッコイイ)
総評として不満点は多々あれど、僕は前作をやっている身なのでマホウツカイ視点はすごく楽しめたし、
キセキツカイ視点も日常シーンは楽しめました(キセキツカイは戦闘以外に関してはすごく魅力的なので
本当にもったいない)ですが、やはり前作未プレイの人にはあまりオススメできません。
なので興味がある方はぜひ前作に触れてから今作をプレイして頂きたい