いったいどうしたアトリエかぐや。
シナリオの前半は思ったより悪くなかった。
序盤から主人公が体育館で大勢に見られながら全裸でオナニーとか笑えたし、
バカなノリがあってけっこう面白かった。
エロについても、
主人公の羞恥心を煽るようなセリフ多めの内容になっていて、
こういう作風のゲームにあまり触れてこなかった自分には新鮮だった。
ただシナリオの後半、
女性だけが暮らす街へと舞台が移動してからは色々とついていけなくなった。
その街で主人公は完全にただの種ウシとして搾精され続けることになって、
人間として扱われなくなるっていうそんな展開さすがに予想外すぎる。
まあ主人公本人はドMの変態としてそんな環境になじんでいくし、
ほとんど人権なんてないような状況なのに最終的には幸せそうなので、
もう勝手にしてくれとしか言いようがない。
主人公が自分の性癖を受け入れられるようになるまでの前半のシナリオには十分満足したし面白かった。
Mといえばムチとかロウソクくらいの浅いイメージしか持ってなかったが、
羞恥心をくすぐることによる精神的なMプレイってのもあるんだな、と。
逆に後半の展開はちょっと。
一度だけ主人公は女性だけの街から脱走するものの結局は街へ連れ戻されてしまうのだが、
そのときのヒロインの反応がなんというか、
牧場から脱走してしまった家畜がケガもなく無事に帰ってきて嬉しいっていう感じで、
マジで主人公は人間扱いされてないんだなってのが上手く表現されてて、
正直もうここまでくると笑ってしまった。
トータルで見ると、
学園では文武両道で生徒会長もつとめていた主人公が、
ドMの変態な自分を受け入れて最終的には搾精される種ウシへと成り果てる、
そんな物語としてよくできてたような気がしなくもない。
そういうのが好きな人はかなり楽しめるんじゃないかな。