【女性向け】ニヤニヤしすぎて頬肉が痛い……。ニヤニヤしたり胸が締め付けられたり、それでまたニヤニヤしたりとても楽しい作品でした!
弓桐史亜は平凡な日々に退屈していた。
しかし同じクラスの ある人物に興味を持ち始めたことから、
その生活は変わっていく。
術師?
式?
仕来り?
日常から、非日常へ。
非日常を追い求めるちょっと変わった主人公が非日常に巻き込まれて……なお話。
40点の紙飛行機を飛ばしてみたり、しょうもない会話を友達としてみたり大凡世間一般の乙女ゲー主人公とはかけ離れています。
こんな主人公が恋愛できるのか?答えはできます。しかもニヤニヤしてゴロゴロ転がってしまうくらい甘いやつをです。
男前主人公が徐々に恋する乙女になっていくさまは非常にニヤニヤできます!
攻略キャラは3人ですが(3人のベストエンド後に奈敷ルートが解放されます)、シナリオ展開が異なっていてそして皆楽しめました。
東弥ルートはお互いが徐々に好きになっていく過程が楽しめニヤニヤできますし、数多ルートは甘さは東弥ルートと比較して控えめなものの主人公の恋する乙女っぷりともどかしさにニヤニヤできます。
意外だったのは竜壬ルート。正直たらしキャラは好きではなく、また数多ルートであまりいい印象はありませんでした。
どこかで彼は最後にプレイしたほうがいいと聞いていたので最後にプレイしたのですが……うん、こりゃあメインヒロインだわ。
ある設定やアイズポイントが効果的に使われていて、特に最後の使われ方には感心しました。
ノーマルエンドの主人公の強さにも惚れ惚れします。
このルートにかぎらず主人公が男前というのが個人的には高ポイント。言いたいことははっきり言ってくれる男前主人公で、でも恋すると乙女になって……非のつけどころがありません。
主人公に好感が持てると攻略キャラとの恋愛も見ていて非常に楽しめますね。
グラフィクに関しては細かいところですが主人公や攻略キャラの服装パターンが多彩だったのが新鮮でした。
特に主人公の私服は何パターンあるのというくらいで、ここまで豊富なゲームを見たことがありません。
スチルも綺麗だし立ち絵の表情パターンも多いしバトルシーンでは動きがあって飽きさせませんし文句なしですよ。
おまけも豊富でおまけでさらにニヤニヤごろごろしたり、あるキャラに対する思いを知って切なくなったり、最後までプレイしていて本当に楽しい作品でした。
アイズポイントというシステムでエンディングが分岐するのでちょっと戸惑うかもしれませんが、環境周りが快適なためストレスなく楽しめると思いますよ。
いやぁこれがフリーゲームとは恐れ入りました!
(点数の内訳:基本点85点、おまけ+3点、システムの快適さ+1点)
以下、ネタバレしつつ各ルートの感想
・東弥
ダークホースその一。好きでもなく嫌いでもなくなキャラだったのですがルート入って一変。
告白から徐々に主人公を好きになっていく過程がたまりません。そして主人公も同様にこうする乙女になっていく過程にニヤニヤ。
途中で告白というイベントがあるためか一番甘かったように感じます。
普段ちゃらけた感じですが抱えたもののことを考えると、他キャラルートでの彼のセリフはなかなかくるものがありますね。
・数多
第一印象では本命。不器用キャラっていいですよね!
このルートは東弥に比べれば甘さが控えめですが主人公の乙女っぷりが見ていて微笑ましく悶えました。
主人公の「気がないやつにこんな事するか!」は名台詞です。
そういえば本編で甘さがなかった分、後日談では糖分がしっかり補給できました。
・竜壬
ダークホースその2
主人公の竜壬に対する態度からなんとなく「何があったか」は想像できましたが、お互いのもどかしさが伝わってきてやっぱり切ないです。
それを踏まえて他キャラルートでの行動を振り返ってみると、数多バッド2のときのセリフはグッときます。
・奈敷
正直彼女にはいい印象なかったんですよねー。ツンツンしていて嫌な女の子ですし。
しかしこのルートでは彼女もまた恋する乙女だということがわかり微笑ましく思いました。
そしてラストのオチは笑いました。そのほうが彼女らしいけどね!なんだかんだで主人公も楽しそうですしこれもまたひとつのハッピーエンドなのかな。
・おまけシナリオ
後日談は幸せになれよーこのーみたいなニヤニヤ。
過去話はちょっと切ないものもあり、それと同時に奈敷ルートでの奈敷さんの心情の吐露の意味がわかり胸が締め付けられました。
・バッドエンド2
後半のバッドエンド。
前半のバッドエンドは何か明かされないまま終わりましたがこっちは主人公と攻略キャラの思いが通じているだけあって……。
恋しているのに、思いは一緒だったはずなのにもう2度と振り向いてもらえない攻略キャラ側の気持ちを想像すると。
ピターエンド好きにはご褒美ですけどね!えっへっへっへっへ。