前作の「あの」主人公が(ロリコンとして)一回り大きくなって帰って参りました!!少女連続殺人事件の犯人となるために「有罪」の証拠を集めましょう。さぁさ電波男と色々残念な美少女とロリコン2次オタの、有罪を勝ち取るための珍道中の始まり、始まり。
果たしてこれは現か夢か
「灰かぶりと亡霊たち」の続編。15禁で結構きつめのグロあり(主にはカニバ)。
どうやら全3章からなる話らしいですが、一応これで完結しているので最後まで楽しめます。
ロリコンヒキヲタのカレルと前作で登場したアリョーシャが一応主人公になるのかな。
ミーチャはメインにしては出番が控えめでそして(以降ネタばれなので割愛)なので主人公とは言い難いですね。
とりあえずはこの3人を中心とした物語です。
さてこの作品どうやらBLらしいのですが、えっ?どこが?
BLと言うか何と分類していいのやらというシーンはありましたが、あくまで物語の1シーンという印象なので特に気になりませんでした。
カレルとユーリが敵対関係からやがて……みたいな展開でもあるのかしらと思っていたら、そんなのどこにもありませんでした。
そして、こんなアホなことを考えるようになってきた私はだいぶ毒されてきたなと悲しくなりました。
前作以上にぶっ壊れた人たちの変な物語。ミステリーっぽいですが、ミステリーではありません。
出だしから終わっていますから。
HPのストーリー紹介にもあるように、連続殺人事件の容疑者となったカレルがアリョーシャとミーチャと協力して「自分が有罪である」証拠を見つけていくというお話。
そしてその過程でまたもや魔女が関わってきます。
出だしがあまりにもアレなのとアリョーシャの電波にちょっとびっくりしましたが、前作よりも面白いですね。
3人の会話は爆笑ではなくクスッとさせられる感じ。特にカレルとアリョーシャの男子中学生みたいな会話は楽しい。
カレルさんはミケシュみたいな突っ込み役よりも同類と一緒にいる方が光っている気がします。変態の相乗効果と言ったところでしょうか。
性犯罪者と普通に会話している状況は異常ですが、まぁ…皆どこかぶっ壊れているようなのでそういうものとして楽しみました。
前作では文章が硬く読んでいると目が滑ることが多々ありましたが、今回は若干魔女の説明のところで引っかかったくらいでそんなには気にならなかったですね。
ちなみに本作で一番期待していた「カレルが自作のエロ小説を美少女に読み聞かせる」シーンは期待通り気持ち悪かったです。(褒め言葉)
ただギャグシーンで挿入されると思っていたのに、挿入される状況が状況なだけに爆笑とまではいかなかったのが残念。
さて、本作の感想は……前作引き続き何がなんやら?といった感じ。
狐につままれたような話とでも申しましょうか。
ロリコンのカレルが殺人を犯した証拠を見つける話かと思っていたらそうではなく、最後に驚きの展開が待っていますがそれすらも靄に包まれたまま終わります。
最後の展開で驚いてラストで???となるのは前作に引き続きですが、不思議とその煙に巻かれるような感じが面白い。
また前作のちょっとした裏話もあるのですが、あの時点で彼がそうなっていたのならカレルの見たものは一体何だったんだ?いや、そもそも彼は本当に○されたのか?そしてカレルはどうしてあんなことになったんだ?とますますわけがわからなくなりました。
キャラクターは相変わらず濃いですね。
ロリコン2次オタ引きこもり対人恐怖症に加え無職の肩書まで手に入れた向かうところ敵なしのカレルさん(なぜだか若干べらんめぇ口調…貴族なのに)、幽霊の見える電波魔女っ子(♂)のアリョーシャ、そして美少女なのに色々残念なミーチャとメインキャラは色々おかしい。
と言うかまともな人がいませんねこのゲーム。脇も変な人ばっかりです。
それと前作ではチョイ役だったとあるキャラが凛々し過ぎて惚れました。今回もチョイ役ですがおいしいところを独り占め。
正直彼は一生この方には敵わないと思います。
是非次回以降にも出番が欲しい。
グラフィックは相変わらず綺麗と言うか美麗と言うか。
前作のグラフィック評価は主に背景の綺麗さによるものが大きかったので、今回背景にそれほど惹かれるものがなかったのは残念でしたが、それでも高評価に変わりはないです。
特に魔女の絵の美しさには惚れ惚れしてしまいます。
現在CGモードが実装されていませんが追加パッチで実装されるようで楽しみ。
(追記)
追加パッチでCGが見られるようになりました。
やはり美しい!だけどプレイ中は気にしませんでしたが、今回意外と枚数が少なかったんですね~。
(プレイ時間を考えるとこんなもんなのかな?)
ま、魔女のやアリョーシャの女装が見れたので満足。そして姉さんカッコいいよ。
前作で気になっていた文章の硬さ(読みにくさ)も改善され、アレな人たちの会話も楽しかったので前作より+2点の80点。
始まりから終わっているミステリー、いろんな意味で終わっている登場人物たち、そして連続殺人の犯人は一体…?
兎にも角にも続編にとても期待しています。
このシリーズがいつまで続くのか分かりませんが、この夢か現かよくわからない物語に最後まで付き合いたいですね。
以下、駄文の垂れ流し(ネタばれあり)
カレルが「クリックが~」と語るシーンが妙に気になりました。あれって暗にプレイヤーのことを指しているのかなと。
死体が生き返るってそういえば前作でもあったような?でもあれは3日だけ生き返るだったし、そもそもユーリの死は夢かもしれないし。
何となく合わせ鏡のような感じ。(ユーリが夢を見た夢をユーリが見てまたその夢をユーリが見て…みたいな感じ)
ところでミーチャの裏切りは一体何だったのでしょう。
「できそこないの魔女は~」のセリフから察すると、彼女は魔女に何か思い入れがあるように見えるのですが真相は如何に。
アリョーシャが死んでいることをもうすでに知っていて、それで彼に引導を渡すため…は無いよなぁ。
個人的には連続殺人の犯人はミーチャかなと思っていますが、果てさて。
序章なので続きをプレイしないと何も分かりませんね。続きをプレイしても???となっていそうですが。
何時だったか作者様のブログでアリョーシャに阿部定と表記してあったのを見て、はて?なんのこっちゃ??と思っていましたがそういうことだったんですね。
いくら女顔だからって男にそういうことを強要した向こうにも引きますが、口に入れられたアレを食いちぎって果ては刺身にして食べたアリョーシャも大概ですな。まー阿部定と言っても行動がそうであって、アリョーシャがむこうに何の感情も抱いていないという点においては違うんですが。