この物語は永遠ですか?
それでも貴方は、ゲームに参加しますか?
(2009/03/18 大幅修正)
フリーゲーム ADV BL要素微妙にあり 女装少年 プレイ時間5時間
ライアーソフトの「Forest」のオマージュ作品らしいです。
Forestはやってみたいと思うんですがねぇ…地元のソフで中古15800円はさすがに手が出せないです。
先日もForest(中古・15800円)を横目で見つつ、萌エロ鬼ィちゃん(新品・500円)をレジに持って行きました。
廉価版出してくれないかなぁー……無理だろうけど。
まぁForest未プレイでも楽しめるので問題はないかと。
互いに殺し合って、最後の一組が女王陛下に願いを叶えてもらえる「ゲーム」に参加した少年達の長い長い一週間の話。
自分たちの願いを叶えるために、命をかけて戦う彼らの姿は非常に痛々しいです。
登場人物は2人ないしは3人で戦うのですが、それぞれ童話にちなんだ特殊能力が与えられます。この特殊能力がうまいな~と思いました。
帝はかぐや姫の命令ならば何でも言うことを聞くとか、ピーターパンは最強の攻撃力を誇るがウェンディが足枷になるとか。
ストーリーは選択肢を選ぶことで分岐します。
選択肢は抽象的ですが、それぞれの童話の内容を知っていれば問題ないです。かぐや姫ルートに入る選択肢に一つ微妙なものがありましたが。
ちなみに途中にはいるエピソードは見なくても進めますが、各キャラのゲームに参加する理由や彼らの願いも明らかにされるので見るとより楽しめると思います。
個人的には白鳥の湖のエピソードが好きですね。宏治と白跳の思いのすれ違いは、ただただ切ない。
それ故に(白跳とどうしても敵対してしまう)ブレーメンはあまり好きになれませんでした。
序盤では嫌いだったかぐや姫は彼らのエピソードを見たあと好きになったんですがねぇ。
えっとこのゲーム、白鳥とブレーメンルートを終えてから本番なんです。
その後の集約のさせ方は見事でした。ただのバトルものだと思っていたので余計に…
所々ん?と思った部分もありますが、楽しめたので問題なし。
ただ、各キャラのルートの展開がほとんど同じなので終盤がどうしてもダレてしまうのが残念。
え??それホントにHappyEDなの?と思えるEDが大好きなので、各ルートのEDが手放しで喜べるEDではなかったのは良いのですが。
ピーターパンのEDなんてものすごくやるせないですよ。彼らにとっては幸せなのかもしれないですが。
あと、既読スキップがないのもつらいところ。
結構長いのにEnter押しっぱなしは面倒だし、押しすぎて未読まで飛ばしてしまうことがしょっちゅうあってストレスが溜まりました。
BLが若干あるのと、独特な作風からあまり万人向けではないと思いますが、どこか気になったところがあれば是非どうぞ。
私事ですが気に入ったキャッチコピー
死んでも良いと、覚悟を決めろ
どこへでも逃げれないなら、どこまでも逃げてやれ。
さぁ、傲慢なアリス。今度は何をお望みで?
以下、ネタバレ感想
究極的には一番最後の選択肢が彼らの願いだったのかなぁと。
「この物語は永遠ですか?」
アリスルートがNOと答えることで入れるのも、永遠を捨てて先生と今を生きることを選んだからなのかなーと。
あとピーターパンのキャッチコピー「どこへでも逃げ切れないなら、どこまでも逃げてやれ」は個人的にかなり好き。
どこがいいかと聞かれると具体的には答えられませんが、彼らのルートをやり終えてから妙に気に入りました。