ああ、幸せのマゾい鳥は一体どこにいるのだろう
俺は情けなく射精をおねだりしたはずなのに、気がついたら人生について考えていた。
な、何を言っているか分から以下略
マゾにとっての幸せとは、もちろん理想のご主人様に出会うことだ。
しかし、マゾの自覚がなければ、自分がマゾだと認められなければ、それは愛という欺瞞にすりかわってしまう。
マゾにとっての幸せとは、ご主人様の所有物として可愛がられることだ。
しかし、自分の身体も身の回りも、全てを捧げるには相当の覚悟が必要で、無力な存在と化した恐怖にも耐えなければならない。
マゾにとっての幸せとは、女性達に蔑まれることだ。
しかし、それは偏った片想いにすぎず、いつかは飽きられた玩具のように捨てられるかもしれない。
本作の主人公は、訓練されたマゾどころか平凡そのものである。
自惚れて、落ち込んで、戸惑って、後悔して、失敗して、捨てられて、信じ込んで、つけこまれて、逮捕される。
かつて、これほど頼りないマゾ道の遍歴があっただろうか。
だからこそ、何もかも失った男の末路が輝きを帯びた時、不思議な感動を覚えるだろう。
その感動は、恋踏で感じた叙情的マゾヒズムとは異なるが、門外漢から上級者まで包容する力を本作も備えている。
一時期はフェチズムが高じすぎた原画もバランス感覚を取り戻し、同様にマニアックなシチュでも一線を超えない配慮が見られる。
個人サークルの強みである自在な演出も強化され、エムサイズの新たなスタンダードが生まれたことを確信した。
本作の特徴は、長身美熟女、金髪シスター、いたずら少女たち、オタク婦警、と多様な女性様に順序立てて出会うところだ。
そして、女性様によって男への接し方も違い、結果的にマゾとしての心得を段々と覚えていくことになる。
ちなみにマゾを否定すると出会い自体がなく、逆に童貞こじらせたエゴマゾと化すのでご注意を。
個人的には、オタク婦警のリアル地味眼鏡っぷりに期待して購入したものの、千恵子様の素晴らしさを再認識する結果に。
ちょっと聴きかじったクラオタが尖った作品を求めた果てに、バッハいいよね…と王道に戻るのは仕方ないよね。
だって他の女性様は、主人公が相手である必要がなく、宗教的使命感、便利なオモチャ、リアルちんこへの興味が行動原理で、
千恵子様も実は財産目当てかと思いきや、そもそもお金に不自由しない身分で、他のように強い男性蔑視もない。
彼女が恐ろしく見えたのは、主人公がそう見ていたからで、女主人と呼ぶに相応しい器量を持つ方です。
マゾとしての基本は、千恵子様に教えていただきます。
最初はオナニー程度では到達できない、潮吹きするほどの快楽を教えていただきます。
快楽に味をしめたお猿さんは、反省として全裸で廊下に立たされます。謝罪しながら連続オナニーしてようやく許されます。
必死な愛の告白をにべもなく斬り捨て、通帳や家の権利書まで差し出すことで、奴隷になる恐怖を興奮を教えていただきます。
全裸生活の上でアナル前立腺調教、人間椅子に顔面騎乗しながら放屁と放尿のご褒美、迷える奴隷の逃亡など許しません。
何度決死のタックルをしても歯が立たず、抵抗する力もなくなり、心も折られて無様なオナニーの果てに処刑されます。
女性様にお仕えする作法は、エリ様に教えていただきます。
千恵子様の張りのあるお尻とは異なる、ひたすら柔らかいお尻に踏まれながら、放屁とムチ打ちの刑に処されます。
エリ様のひたすら柔らかいお胸にむしゃぶりつきながら、タマ蹴りの刑に処されます。
調教終了後もエリ様に拘泥する輩は、ラバー絶頂地獄の刑に処されます。外では女性支配による楽園が生まれたようです。
姫香ちゃんと佳奈ちゃんには、単純に弄ばれます。
公園で全裸オナニーを見られます。秘密基地で放尿を見られます。アナルを犯されながらスパンキングされます。
少女らしい残酷さは段々とエスカレートして、ついにはゲームと称して毎月の給料を巻き上げられます。
このクソガキ共をクジラックス世界に投げ入れてやりたい!と言う声もありますが、正直わたくしも同意してしまいます。
小川様は、スイッチのオンオフが激しい方です。
取調べ中に私が無抵抗なマゾ男だと知るや、オタクらしい無感情な顔は消えうせ、性への興味に暴走して乱暴に手コキします。
取調べと称して、何故かフェラチオに没頭しています。射精しまぁ~す連呼にギャグとエロの境界を感じてしまいます。
私の住まいは小川様のオナニー部屋と化して、私自身オナニーグッズの一つな扱いですが、必要とされるのは幸せです。
飽きられて捨てられました。最後に最高の思い出として、金玉を潰されました。片方は残っていますが、時間の問題でしょう。
ここまで転落した主人公の手に残ったのは、かつて千恵子さんに突き返された婚約指輪。
誰にも必要とされない自分の移し身のようなもの。
最早換金アイテムでしかないのに、どうして今まで手放さないでいたのだろう。
そう、幸せのマゾい鳥の居場所を彼はようやく理解したのです。
「貴女は健やかなる時も病める時も、この男性を弄び、精液を搾り、躾け、変わることなく愛することを誓いますか?」
「貴方は健やかなる時も病める時も、おチンポ勃起しちゃった時も、金玉パンパンに膨らんじゃった時も、肛門キュンキュンヒク
ついちゃう時も、主人である新婦に情けなくおねだりし、尻を振り、足をペロペロと舐め、ドピュドピュとマゾチンポ射精し、
恥ずかしい変態オス奴隷として永遠に服従することを誓いますか?」
これをギャグと受け取るようではいけません。
男らしさという見栄を完全に捨てることで得られる幸せも、確かに存在するのですあひぃーん!