エロと戦闘、同じ興奮とはいえ相反するものを、シナリオも含めて融合させることに成功した作品。昔テーブルトークRPGをかじったおじさんとしては、限られた中で様々な幅を持たせた作り手の情熱に、ダイス三個分の感謝と精液を捧げます。
わしの若い頃にはテーブルトークRPGというものがあってのぅ、ダイス片手にぶいぶい言わせたもんじゃった。
キャラメイクからあらゆるイベントの成否が、サイコロの神だのみじゃ。
ちなみにわしのベテランドワーフ神官戦士は、道中に崖から落ちてあえなく死んでもうた。
あの時は、ゲームマスターもパーティメンバーも唖然としたものじゃよ。
あんなの時間がかかるばかりで非効率だと？ ふむ、その通りじゃ。
ただな、決められたレールから外れても冒険したい物好きは、当時も今も意外といるのだよ。
ま、今はネトゲなるどてかい電脳世界があるから、TRPGは先細りだのぅ…
そういう貴方にフィーナちゃんです。
フィーナちゃんは、色々な衣装に着替えて、色々な職業に変わって、色々なエロエロな目に遭います。
聖女な振る舞いも、性女な振る舞いも、脳筋な振る舞いも、イモ泥棒な振る舞いもできます。
ダンジョンやイベントでも、大概は複数の選択が用意されています。
本来は負けて犯されて成長するシステムですが、レアドロップを活用すれば処女クリアも可能。
シリアスとコメディが同居する物語といい、懐の広さがある。
かつてHな紳士が熱心に勧めてくれたのだが、やりたいことができる面白さは確かにTRPG好きにはたまらない。
そしてRPGの基本である戦闘、こちらも職業ごとのスタイルにこだわっても、攻略できるバランス。
火力推し、防御力推し、会心や回避力推し、継戦力推し、犯され泥試合推し。一長一短な装備と共に選択が悩ましい。
特にMPの最大値がなかなか上がらず、それを補うための工夫が求められる。
まあ基本的に一対一なので、フィーナちゃんの痴態を眺めつつ、スライムやオークやオーガやアンデットや山賊等と戯れましょう。
MPコントロールと戦闘中のエロは、密接に関わる。
敵に拘束されると能力半減のピンチだが、拘束中に犯されるとMPが回復するチャンスでもある。
そして、お互いに快楽値が増大していき、絶頂後するとMPゼロおよび数ターン自失の賢者タイム。要は逆転を狙えるシステムです。
職業や装備の工夫次第では、敵から精を搾り取るフィーナちゃんに！
各種モンスターに敗北すると、当然凌辱シーン。
ただ、生態描写に傾倒したためか、個人的な異種姦ツボには入らず、突然の生き物地球紀行には笑うしかなかったよ。
心身が壊れないようにデメア様が加護したことも、バッドエンド感を減じたのかも。
エロ的には、むしろクズ市民たちが大活躍。
フィーナちゃんの衣装や状態がハレンチになると、途端に下世話な態度を示す男たち。
女たちも最初は心配してくれるのだが、淫売度が上昇していくと蔑むようになるのがたまらない。
淫売度が更に高まると直接的に求められ、自ら身体を売ることも可能。プレイヤーが衣装にも拘れば更にエロスがアップ！
ちなみに淫売度次第で服や下着も脱げます。
他には犯罪度というのもあって、泥棒したりすると当然上昇する。
そうすると町で衛兵と遭遇するようになり、罰金を払って保釈も可能だが、逮捕されると当然エロ刑罰。
教会で寄付や奉仕活動をすると数値も下がるが、淫売度が高いとエロ奉仕活動してしまうフィーナちゃんは、ほんまに供犠姫の鑑やで。
ざっくり説明するだけでも、本作のToLoveるイベントへの情熱は伝わっただろうか。
それこそ、無料宿屋がなくなった後に、これみよがしに格安な宿屋があって、泊まると睡眠中にセクハラされるとか、
ハレンチな恰好で門番に出会うと、不審な奴め！とセクハラ身体検査を受けたりとか、
ハレンチな恰好で広場に行くと、住人から遠慮のない言葉責めを受けるとか、
酒場で踊り子をしてお金を稼ぐ時に、事前にしこたま酔っ払うと全裸ダンスで大フィーバーとか、
立ち絵での小イベントなのに、私の射精数がどんどんカウントされます。
物語にも言及すると、短いながらもフィーナとデメア様の交流を描いており、ラストにきゅんとしつつずっこける不思議な味わい。
魔族の侵攻による不安や苦しみ、犠牲となるフィーナ達、供犠姫の真実、それでも諦めずに戦う。良い意味で王道の物語。
会話の節々に挟まれる和み成分は人次第だが、「正面突破ってまじですか」「まじです」なノリは好きです。
イベントを網羅するには攻略サイト頼みになるかもしれないが、回想シーンにもヒントはあり、後で回想解放もできるので、
最初は手探りでプレイする方が楽しいと思う。ちなみに私のフィーナちゃんは、回復重視の女司祭と女王様のハイブリットで、
長期戦必死なドラゴン相手も、エリクサー未使用で撃破。次はクリティカル重視の盗賊でいこうかな。
もし続編が出るとして、凝り性な作者ゆえ何年先かは分からないけれども、待つ楽しみが増えたことがうれしい。
大丈夫、四百年オナニーしてきたんだ。もうちょっと全裸待機するだけさ。