最後までやってこそ
難易度がすごく高くてまわりくどいので攻略サイトを見ながらのプレイでした。昨今のエロゲとは趣向が異なり受動的に読まされるのと違い能動的に周辺をクリックし、世界を探索するアドヴェンチャー色の強いゲームで、ソフトハウスキャラやランスのようなゲーム性重視の作品だと感じました。といっても行動は制限されていて結局制作側が設定した手順でクリックしなきゃならないから自由度が高いわけではない。逆にやらされてる感があり、むしろ無駄に苦しめさせられる。行動回数制限、複数回クリック、特定の箇所クリックなど。自力でやらなきゃ達成感ないし、苦労してやるほどのものではないです。攻略サイトを見ながらプレイ推奨。大したことのないシナリオの割にめんどくさくて割に合わない。BGMは音源の関係で同じ音が多いが全体としてはいい。ファイル名music.arc_000036.wavが一番好き。次点で000040と000041かな。どれもいいが内容も音楽負けしていない。
現実→異世界→現実という物語の形式は昔話や童話、例えばアニメでは「千と千尋」に代表される定式化された語り口だが、異世界編はそれまでとシステムが一変するのも手伝い、神帝の正体が明らかになるまでのシリアスさと超展開、現実編で投げっぱなしにされた謎の補完への期待で一気に読まされ読了感が凄い。それにファンタジー世界だと現実編で目に付いた古臭さも許容できた。