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houtengagekiさんのもんむす・くえすと! 中章 ~負ければ妖女に犯される~の長文感想

ユーザー
houtengageki
ゲーム
もんむす・くえすと! 中章 ~負ければ妖女に犯される~
ブランド
とろとろレジスタンス
得点
92
参照数
3602

一言コメント

前章と比べて格の高いモンスター娘が多く、特にサキュバス系が充実しているため、前章とはまた違ったエロさが味わえます。エロゲとして前章に負けず劣らず質が高く、相変わらずモンスター娘と逆レイプが好きなMなプレイヤーにはたまらない出来で、続編として申し分ないですね。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 モンスター娘に逆レイプされてしまうシーン満載の、マゾ&人外娘好きのプレイヤー向けRPG風ADV三部作の二作目。
冒頭で前章のあらすじも流れるし、単体でもゲーム自体をプレイすることはできますが、
前章をプレイしていないとストーリーは充分に楽しめないでしょうし、
キャラへの思い入れにも差が出てしまいますから、基本的には前章をやってからプレイすべき作品です。
前章に好みのモンスター娘がおらず、中章にストライクなキャラがいて、ストーリーに興味がない、
という場合なら中章からプレイしても問題ないですが。

 抜きゲーとしての基本的な流れは前章と同じで、ストーリーはADV形式で進んでいって、
モンスター娘(以下もんむす)と遭遇するとRPG風の戦闘になり、
勝てばストーリーが進み、負けると逆レイプのエロシーンが見れる上でゲームオーバーという流れ。
今回も実用性とストーリーの面白さを、相当に高いレベルで両立しているのが素晴らしかった。
前章もすごく良かったと思いますが、今回のストーリーはさらに盛り上がりを見せてくれます。
その上、抜きゲーとしての実用性も、前章とはまた違った良さがあって最高でした。


 中章は前章と比べると、ストーリーの進行や主人公の成長に合わせるように、モンスターの格が高くなってますね。
前章は主人公も未熟で、モンスターもスライムのような弱いものや、動物の亜種のようなものなど
いかにも前半の敵だなあ、という感じのものが多かったですが、
(それだけに、弱そうな敵に負けて搾られる未熟な少年、みたいなシチュが楽しめたわけですが)
今回はファンタジーRPG等でも上級クラス扱いをされているようなものが登場してきますので、
もんむす達の性技や名器っぷり、食らわされる責め苦など、全体的に強力になって、激しくなっている感じ。
登場するもんむすの格の上がり方で、冒険が進んでいるなあ、ということを実感します。
 前章では敗北すると搾精奴隷にされるような末路が多かったですが、
今回は搾り殺されたり捕食されたりする終わり方の割合が上がっていて、
もんむす達も獰猛な感じに(性的な意味でも)なってきてるなー、と感じられます。
なので、前半を腹いっぱい楽しんだプレイヤーでも、新鮮な気分で楽しんでいけると思います。

 もんむすは道中で出会うものも、ダンジョンやその地方ならではの種族も、非常に魅力的。
前章でも海中や幽霊屋敷等、訪れる場所の特性を活かしたもんむすが多数用意されていましたが、
今回も、植物系や虫系ばかりの森、スライムばかりの洞窟といった、特定の種族が集まったダンジョンがあって
かなり多彩なもんむすが用意されてますね。
東方ではねこまたを始め和風のものもいましたし。
まあ、和風もんむすはもう少し数が欲しかったけど…
それ専用のダンジョンがある関係もあって、虫や植物のもんむすが多かった印象があります。

 そして今回のハイライトは何と言っても、サキュバスの村。
逆レイプで精を搾り取られる、というエロが主体の作品なだけに、サキュバスというモンスターは
活かされてしかるべきではありましたが、期待を裏切らない気合の入りっぷりでした。
ここで登場する5体のサキュバスは、性技使用時のカットインやエロCGの数も明らかに他のもんむす達より充実しているし
主人公への逆レイプの仕方も、それぞれに違った良さがあって個性的で、全員とても抜けます。
特にボスであるサキュバスとウィッチサキュバスは、戦闘も敗北陵辱シーンも作り込みとシチュへのこだわりが素晴らしく、
サキュバスはまさにサキュバスらしく主人公の精を搾りつくしてくれて、サキュバスに犯される醍醐味を味わえるし
ウィッチサキュバスは魔法による特殊なシチュが素晴らしく、パイズリが好きならば全力でオススメ。
この村に関してはネタバレ込みで詳細を語りたいので後述します。
ちなみに、この村以外でもサキュバス系の敵はボスのアルマエルマ含め3~4体ぐらい出現しますし、
明らかにこの種族の扱いは重視されてます。前章はラミア系が多かったですが、中章はサキュバスが象徴的ですね。

 あと、今回は前章と比べるとボスクラスのもんむすの数が明らかに増えています。
各種族の女王級のもんむすとのガチバトルが数多く用意されており、
そうしたバトルは難度も高くて戦闘も描写的に盛り上がりますし、
逆レイプシーンに関しても描写が激しいので、強烈な性技で快楽を味わわされるシーンが楽しめて、
そこが前章と比べ、中章の特徴的なところだと言えると思います。



●戦闘について
 
 基本的な戦闘システムは前章と同じなので、そのあたりは割愛します。
中章の戦闘についての印象としては、前章と比べるとやや制約の強いものになっていた感があります。
敵が手ごわくなっていくことを表現するために、精霊に頼らないと勝負にすらならず即死させられるような
そういう戦闘の割合がかなり多くなっているため、煩わしさが増していたな、と思いました。
シルフ回避の発動具合に依存するような運ゲー的な戦闘も増えていたのもマイナスポイント。
 ただ、サラマンダーやウンディーネを使って強引に瞬殺できたりもするので、爽快感は増しており、
このあたりは主人公が強くなったということを味わうことができて良かったですけどね。

 そんなわけで戦闘については前章と比べて微妙に感じた部分と良くなった部分がそれぞれあって
評価が難しいですが、でも相変わらずこの戦闘システムが存在するおかげで、
負けた際に逆レイプされる屈辱感が大きくなっていると感じますし、やはり存在意義は非常に大きいですね。
今回は特定の技で敗北した際、その技でさらに精を搾り取られるシーンが増えていますし、
前章で評判の良かった要素を増強してくれているのは嬉しいことです。

 それに運悪く負けてしまうこともありますが、難度ノーマルならクリアできず詰まるような部分は
無いと思いますし、バランスは最低限整えられていますから、安心して遊べますね。



●ストーリーについて

 ストーリーに関しては、前章でもなかなか考えさせられるようなシーンがあって
抜きゲーであると同時に、物語としても充分に質が高い作品になっていましたが、
今回は人間と魔物の共存という主人公の志について、さらに深く踏み込んだ内容になっており、
同行者であるアリスの事情も深く掘り下げられ、彼女への思い入れも大きくなるような展開でしたし、
普通に感動できるようなシーンも多くて、やはりシナリオもよくできていたと思います。
展開的にひとつのクライマックスを迎えていて、主人公ルカの心身両面の成長も実感できる内容で
それだけにようやく対等の立場でアリスと会話を交わしているように思えて充実感がありましたし、
終盤の重要な会話シーンでは、二人の間に絆を感じて感動させられました。
さらにラストへ向けてのストーリーの盛り上がりも素晴らしく、四天王とのバトルは期待を裏切らない濃さ。

 実用性とストーリーの面白さが両立されたものがエロゲーとして理想なのだとすれば、
この作品はかなり高いレベルでそれを実現していたと思います。
四天王戦は主人公と相手が互いの主張をぶつけ合うシーンもあり、かなり熱さのあるバトルですが、
それでも敗北したときのエロシーンの濃さと屈辱感もしっかりしていて、エロも素晴らしかったですし。

 まあ、とはいえ、前章に比べればそのバランスも少しだけストーリー方向に傾いていたのも事実。
ラスト近辺のバトルは、それまでと比べるとストーリーが盛り上がりすぎて
抜く気分が少々薄れてしまった面もありました。
なので、やはり完全にエロとストーリーの質を両立するのは難しいんだなあ、と実感もしました。

 とにかく、ストーリーは実に質が高いので、読んでいて飽きません。
もんむす同士の争いの描写を通して主人公が悩み、それがメッセージ性になっているような展開もあったりと、
主人公の抱く正義や理想について、深く掘り下げて描かれた読み応えのあるシナリオです。



●エロシーンに関して

 前章で不足気味だったパイズリが増強されていた印象を受けました。
サキュバスやウィッチサキュバスのパイズリは専用カットインの質が高かったですし、
インプとかも、パイズリで止めをさされた時専用の搾られシーンが用意されてたりして素晴らしいです。

 全体的な傾向については前述した通りなんですが、今回はテキストの濃さが増していたような印象。
前章を経た後だけに、マンネリを防ぐために変化をつけるような意図があるのか、
ややエロシーンの描写の尺が長くて濃い感じ。
その分、サキュバス村でのエロシーンなどは破壊力が増していますので良いことです。

 また、前章では主人公が未熟なだけに、弱いもんむすに負けてしまうのが良いところだったのですが、
今回は主人公が上級モンスターと渡り合えるほど成長してるだけに、それとは別の良さが求められるわけですが、
普通にやれば負けないような弱いモンスター娘に油断から不覚を取ってしまい、
格下のもんむすの性奴隷にされてしまう屈辱、というシチュが2回ほど味わえ、それが素晴らしかったです。
特に公式のサンプル絵にもあるインプちゃんは至高です。
格下のしかも幼女に搾られる屈辱感はかなりのものですし、誘惑に負けてしまった感が味わえます。
しかも絵的にもかなり可愛く描かれている巨乳幼女なので、このシチュが好みでパイズリが好きなら
かなり実用性が高いんじゃないでしょうか。
それと、サキュバス村でのレベルドレインで逆転されてしまうシチュも、なかなか屈辱感があって良いです。
惜しむらくは、この2シーンとも、プレイヤーがわざと負けるようにしないと負けることができないということ。
普通にやっても、まぐれで負けることがあった方が、屈辱感がもっと大きかったんじゃないかと思うので。

 あと特筆するとしたらコロシアムですね。
中章の序盤で訪れることになるコロシアムは、簡単にいえばもんむすと人間の男が戦ったりしてるのですが、
男の戦士がもんむすに無残に敗北した上に、衆人環視の中で逆レイプされていたりしまして、
この様子を楽しんでいるのは、人間の女性の観衆たち。
女が男を蹂躙している様を見て黄色い歓声を上げ、嗜虐心を満足させているわけですね。
で、ここで主人公が参戦して敗北すると、相手のもんむすに逆レイプされるだけでなく、
観衆の女性たちからも当然、情けない姿をじっくりと見られて嘲笑されてしまうわけで、
屈辱と羞恥が同時に味わわされるという、M心が刺激される素晴らしいシチュと言えます。
この「もんむすくえすと」という作品の中でも珍しいくらいに、あからさまなMシチュ。
わりとネットの掲示板におけるバトルファック物やミックスファイト物のSSとかで見るシチュエーションですしね。
特に良かったのは初戦のデュラハン娘戦で、なにしろデュラハン娘が男を嫐るのが大好きなSっ気の強い娘で
挑発的な表情と口調で髪コキで搾り取ってくるので、それだけでも充分にエロいのに、
それにさらに観客席の女性たちの楽しそうな嘲笑が加わるのですから、素晴らしい相乗効果でした。

 ただ、このコロシアムでの戦いはシチュエーションが最高だっただけに、惜しい物を感じもしました。
主人公が参加した際に対戦する相手が、見た目いかにも強そうな相手しかいない、というのがもったいないですね。
まあ、デュラハン娘と決勝戦だけでも相手は美人さんだし充分屈辱的なんですけど、
このシチュなら少しは可愛い系の相手も欲しかったなあ、みたいな。もうちょっとロリっぽいのとか、調子に乗った性格の娘とか。
明らかに主人公より弱そうな可愛いもんむすに敗北して、「あんな娘に負けちゃうなんて情けない男の子ね」
とか観客に女性たちに嘲笑されたら、これはこれで屈辱感も羞恥心も素晴らしいものがあったと思うんですね。
強い女性に負けるシチュも素晴らしいですが、そういう相手しかいなかったので、味わえる屈辱感に
幅があまり無いように感じて、それが惜しかった。
まあ、贅沢な文句の付け方ではありますが、シチュが最高なだけに、もう少し濃くして欲しかったのです。

 あとはもんむす別に見ていくと、貴婦人の村のエミリなどは良い性格をしていたと思います、
男を嫐るのが大好きという性格がよく表現されていて、
負けた時のエロシーンで性的に搾られてる時は、嫐り殺されてる感が味わえて非常に良かった。
男を文字通りの意味で食い物にしている悪い女の子なだけに、こういう娘になすすべもなく嫐られるのは
敗北感が強く感じられるので、屈辱的で良いですね。
他にも良いもんむすは大勢いるので、好み次第でストライクなキャラはだいぶ変わってきそうです。


 グラフィックに関しては、前章と比べて甲乙付けがたい感があります。
新たに加わった絵師さん達も、それぞれに魅力的ですが、かなりクセのある絵柄の人もいました。
ケルベロスとかセイレーンを描いてる人は、上手いけど少々モンスターっぽさが強いので個人的にはキツかった。
でもこういうのがストライクな人もいそうですし、相変わらず全体的にクセがあるという感じですかね。
ただ、四天王や精霊、サキュバス村の面々、それにシナリオ上重要なボスなどは、
比較的万人向けの絵柄というか、しっかりと気合の入った可愛くてエロいデザインになっていた気がします。
まあ、相変わらず、エロは基本的に負けた時だけなので、好みでないもんむすは遠慮無く倒して進めていって
好きなもんむすの時だけ陵辱されてみる、という取捨選択なプレイもできますから、抜きに関しても快適に楽しめますね。



●まとめ

 前章が気に入った人なら、問題なく楽しめる出来なのは間違いないかと思います。
基本的に、テキストを書いているとろとろ氏の実力と、このシチュへのこだわりは相当なものを感じますし、
ゲームを通じて安定感があります。
もんむすに逆レイプされ、精を搾り取られることに興奮を覚えるMな方ならば、腹いっぱい楽しめるでしょう。
抜きの面でもストーリー面でも、個人的には期待以上のものを見せてくれました。
今回も値段以上の価値のある素晴らしい抜きゲーに仕上がっていて、大満足です。

 しかし、三部作ということで、前章発売前の時点では、自分は前章で最初の大陸まで、
中章で中央の大陸の途中まで、終章はそこから魔王城までと漠然と予想していたのですが、
実際はそんなありきたりな分け方ではなく、前章も中章も大ボリュームで、驚くほどの勢いでストーリーが進んでいって、
中章の終わりの方をプレイしてた時には、正直ここまで描いたら
終章は描くこと残っているのか不安になったくらいだったんですが、
ラストは驚きの展開を見せてくれて、終章も濃い物語が楽しめそうな予感を抱かせてくれました。

 それに前章で張られた伏線がまだ回収されていないし、中章の中盤でも終章へ向けての伏線になりそうなキャラが
出てたりしましたし、ストーリー的にもこれらの伏線がどう回収されるのか気になるので、
終章がとても楽しみになりますね。
最後の終章への引きも上手かったので、先が気になってしまい、早くも終章が待ち遠しくてたまりませんw
もちろん、中章のラストでちらっと顔見せをしてくれた、終章登場のもんむす達にも早く逆レイプされたいものです。



↓以下、サキュバスの村について詳しい感想を書きました。
















 何故サキュバスの村についてだけ分けて書いたかというと、この村については基本的に
予備知識無しで味わってみてほしいからなんですね。
自分は本当に期待以上のエロスが味わえましたので。
正直、中章を途中までプレイしてた時点では、前章の盗賊団に匹敵する抜きポイントがあるのか、
不安に思ってもいたのですが、サキュバスの村は盗賊団と同等の価値がありました。
前章のハイライトがロリ魔物なら、中章はサキュバス。

 まず娼婦サキュバスであるマキュバスは、すでに他の男の精を搾りまくった状態で主人公と戦うため、
彼女に犯されると、他の男の精液でヌルヌルになった膣の感触、というのが描写されるのが良かった。
まさに男を狩るサキュバスに犯されているって感じで。
あとはミンキュバスの靴下コキとパンツコキ、上のほうでも触れましたがレンキュバスのレベルドレインも良かった。
特に、レベルドレインはドレインを放っておくことで、最初はてんで弱いレンキュバスなのに
どんどん主人公との力の差が埋まっていって、手遅れになると力で抑えつけられて抵抗できなくなるあたり、
逆転されてしまうシチュが味わえて、良い屈辱感が味わえます。

 そしてサキュバスとウィッチサキュバスは実に素晴らしかった。
サキュバスは技ごとのカットインの数も多く、陵辱ではちゃんと主人公の精を吸い尽くして干からびさせてくれる。
サキュバスに犯し殺されるシチュとして王道ですが、しっかりこの終わり方を忘れずに入れてくれるあたりが良い。
ウィッチサキュバスは足コキとかパイズリとかの表情が素晴らしいっていうのもありますが、
なんといっても魔法で主人公を小人にしてくれるのですが、それを活用したエロの数々が最高。
特に、小さくなった主人公をおっぱいの間に挟むミニマムファンタズム・ヘブンは
全身がおっぱいの感触に包まれるという夢のようなシチュで、それをとろとろ氏の濃いテキストで楽しめる。
これだけでもう何度も抜きました。
胎内に入れられてしまう最後も女性の母性に包まれるような犯され方で、斬新なエロさですね。
全身で女性器の中を通過させられる感触ってどんなものなんだろう…
まあ、この二人だけでも中章は至高の抜きゲーとして評価したいです。
サキュバスはともかく、ウィッチサキュバスがここまで凄いとは予想していなかったので、嬉しい驚きでした。