寝取られゲーとしては描写がソフトすぎて実用性が無いのが残念。王様ゲームの結果を選択肢で操作して寝取らせ展開に持っていく、っていうコンセプト自体は面白いんですが…
陽之（主人公）と詩菜、正平と来美という２組の夫婦がスワッピングHをする話。
酒を飲みながらの王様ゲームで、開放感を高めていって
唯一スワッピングに乗り気でない堅物の詩菜をその気にさせていく、という流れです。
一応コンセプト的には、寝取られ（寝取らせ）を意識した作品だろうと思うのですが…
全体的にテキストがあっさりしすぎていて、主人公の心理描写も薄いため、
王様ゲームで妻が正平にキスされたり胸を揉まれたりという展開を見せられても
あまり寝取られ的な盛り上がりはありません。
結末についても、詩菜が正平に寝取られる展開はあるのですが、やはりイマイチ。
一応、詩菜が正平に迫られてHする際、主人公とのHの時よりも激しく感じていたり、
それを主人公がのぞき見して、やりきれない思いを抱いたりする描写はあったので、
その辺だけは少し良かったんですが、やはりテキストが薄いし、その上
あくまでスワッピングなので、主人公には代わりに来美が迫ってくるので、
寝取られ的な悔しさは大幅に和らげられることになります。
むしろ来美の方が好みである場合は、妻とのHよりも嬉しくなってしまうぐらいですし。
そんな感じなので、寝取られとしての良さはあまり期待しない方がいいですね。
主人公が来美と詩菜両方を寝取る総取り展開はあるのに、
正平が総取りする展開が無いのが惜しかった。
それさえあれば、寝取られゲーの醍醐味である悔しさが
もっと感じられたのでは、と思うので…
あとはCGに不足感があるのが残念だったかな。
ていうかせめてCGがもう少し、主人公と正平で分かれていて欲しかったです。
たとえば詩菜の胸を揉むシーンで、揉むのが主人公であっても正平であっても
同じCGが使い回しで表示されてしまうのは萎える。
正平が揉むときは、ちゃんと正平を画面内に描いたCGを表示してくれないと…
ちなみに王様ゲームのプレイで、そういう描き分けがされているCGはキスシーンだけです。
王様ゲームで寝取られ的気分が盛り上がらないのはこのへんも大きいと思う。
同人ゲーだし、ちゃんとした枚数を用意するのは大変なのかもしれないけど、
そういう使い回しをされると、「自分以外の男が妻に手を出している！」っていう臨場感が出ない。
何と言うか、寝取られゲーとして見ると文句ばかりが出てきてしまいます。
まあ、これは純粋にスワッピングの話を楽しむだけの作品と思った方がいいんでしょうね。
2組の夫婦によるパートナーの交換、3Pや4Pといったプレイで乱れまくるヒロイン二人の姿などを見て
楽しむのがいいかな、という感じです。
CGの出来はなかなかいいですし、積極的に迫ってくる幼児体型娘の来美は結構可愛かったのが救いです。
エンディングがそれなりに多いわりに総プレイ時間は1時間にも満たないという
コストパフォーマンスの悪いゲームですので、絵柄や題材がよほど気になったとかでない限りは
あまりオススメできません。
スワッピング後の夫婦の描写とかがもう少しあれば、ちょっとはマシだったかな…
個人的にこのサークルの最近の作品が素晴らしかったので買ってみたのですが、
残念ながら、これは大幅に落ちると言わざるを得ませんね。