+640 伝奇エロゲ最高峰の一角
実は当時、修正パッチが出てるのを知らず、延々序盤から進まず
途方にくれてました
・・で、いざパッチがあることに気づき、ゲームが進行するように
なったらびっくり
ＳＦと伝奇とエロの融合・・とでも言うのでしょうか？
独特の世界観と謎にとにかく圧倒されました
記憶喪失の主人公は避けられない破局をループする世界に囚われます
狂った世界に踊らされ、あるいはループと戦いながら、謎の核心に
いると思われる死んだ妹に酷似する少女、蔵女に近づいていきます
失われた記憶を求め、蔵女に近づこうとする行程で妹、あるいは母親
あるいは恋人（？）などとのわだかまりを解き、彼女たちと結ばれる度
彼女たちの自我を食べられ、予定調和を繰り返すだけの記号化された
人形になってしまいます
犠牲を出しながらも記憶を取り戻していき、蔵女へ間近まで迫ったとき
主人公が手にした真相は――
サブヒロインたちも魅力的で、メインヒロインの贄で終わってしまう
のがもったいないです
個別ＥＮＤがあると良かったのかも知れませんが、メインヒロインを
中心にここまで上手くまとめられてしまうと却って蛇足かも知れません
こういった作品は大概音楽がシナリオに負けてしまい、ショボく聞こ
えるものですが、本作は音楽も秀逸
この独特な世界をうまく演出し、盛り上げてくれます
絵に関しては正直、顔は雑でイマイチですが、エロの時の体は最高に
やらしいです、インモラルなシナリオが肌に合う人は、とにかくヌケると
思います
例外でメインヒロインである蔵女の顔だけ異常に描き込まれています
シナリオのつくりといい、作り手の蔵女マンセーぶりがよく伺えますね
主人公だけでなく、自分も踊らされてしまったようで、うまく書けま
せんが、とにかく独特な哀しい（悲しいにあらず）話です
どれも似たりよったりで記号化された話は飽き飽き、たまには違うもの
も食べてみたいという人には是非おすすめ