やはり、朱門はいい
朱門のシナリオ、書き方、表現の仕方、それらがこの物語の風景を鮮明に感じる事が出来たのは、やはり朱門の力だと思う。
以下レビュー
シナリオ
・朱門のシナリオはとても特徴があるが、その特徴が自分にはとても良いと感じる。まさに「超展開」を得意とするが、それが良い。普通の学園生活から一変、空気が変わる。それは新しい物語の始まりであり、日常に坦々として飽きさせていた時に、また新たな楽しみが生まれてくる。
次はどうなるのだろうか。これだけの「超展開」をして、どのように締めくくるのか。そう思うと、自然と楽しみが沸いてくる。また新たな新鮮味ができるのだ。
また、もう一つの特徴として無駄なほどの知識が披露してある。だが、これもまた良い。意味を的確に理解した上で、使いどころを誤まっていない。あるレビューに「ただネットから調べた知識の上辺だけを理解しているだけ」と、書いた所があるが、もし、上辺だけの知識だったとしたら、「きっと、澄みわたる朝色よりも、」という作品はもっと浅はかなモノになっていただろうと思う。設定、意味、それらを理解した上で朱門独自の世界を創っている。だからここまでの評価が出来るのだと。設定が凝っているのだと、そう思う。
逆に言えば、このシナリオは人によって好みが分かれるかもしれない。それは仕方の無い事だろう。特殊な表現が含まれているが故に、少し考えなければならない部分もある為、それらを好まない人にはこの作品は向かないと思う。
音楽
・どれもかしこも「秋」を感じさせるには充分のモノだった。まさに「和」ですね。OPの紅葉などのボーカルも、この作品に合ったとてもいいモノだと思います。
エフェクト・絵
・これも高いレベルで、物語を忠実に表現していました。とても良かったと思います。
ヨダ絵もギャグの雰囲気にある意味あっていて、とても面白かった。CGも綺麗で一つ一つに魂がこもっているように感じました。
Hシーン
・これについては一言だけ……無いものと思ってください。
詳しくは他の人のレビューを見れば分かると思います。
総評
・全体的にシナリオを支柱で支えていて、とても高い「作品」になっていたとも居ます。得点は、自分的にHシーンなどは別にどちらでも良かったため三点減としました。
あとの十点は、自分なりの意地です。とても良く、朱門ファンの自分としては充分に満足のいく出来だったと思いますが、百点を付けるには少し惜しい。もっと高みが望めると思っている朱門に期待して、この点数にしました。
今の所では、今年中で一番の出来だったと思います。