完成していないものに高い点数を与える事は出来ない。
悪くはないけど、Nitro+のゲームとしてみるとこだわりきれてない感じがした。
まず、一番先に目に付くのがヒロイン。
おそらく、と言うかまず間違いなく最初の段階ではもっとヒロインがいたはずなのですが、予算の問題か時間の問題か分かりませんが何人か切られたようです。
(謎の少女シナリオで少しだけ語られますが。)
で、残ったヒロインは結局全員人外で人間のヒロインはいません。
(少なくとも、牧本さんと恵はヒロイン候補だったようですが外されたみたいです)
だから、人間と人外の対比が弱くなっていると感じました。
『人外』というものを主題にすえた物語を書くのであれば『人間』と『人外』の対比は必要不可欠のように思います。
あと、風の～のエンディングは直前に三つの選択肢があり、それによって三種類のエンディングに分岐しますが、私はそうやって無意味にエンディングを増やすのではなく、エンディングを一つにし製作者の考えを提示してほしかったです。
(ヒロインを削ったためにエンディングを増やした、という風にも見えます)
日常のコメディタッチの所(食事など)は結構楽しめました。
あと、暗黒絵師ヨダさんの絵は個人的に二番煎じの印象が強いです。
(戯画と言うメーカーのゲームにBALDRシリーズと言うのがあって・・・)
キャラクターも悪くはないんですがいまいち乗り切れていないところもあり
悪くはないけど、それ以上でもないという風に感じました。