「これぞアリスソフト」と見せ付けてくれる作品。
かっこいい主人公。
魅力的なサブキャラクター。
独特の世界観。
緩急のついたテキスト。
絶妙なゲームバランス。
秀逸な音楽。
これだけ材料が揃っていて、面白くないわけがない。
唯一の欠点が周回プレイに向かないということ。
なので、お気に入りのヒロインを1人だけに絞り「この一回だけのプレイに全てを懸ける」という意気込みで進めるのがいいと思います。
ナナス最高です。
へたれ主人公の特徴として「よく悩む」「思い切りが悪い」「やさしい」という属性があり、三つを不可分として扱っている感がありますが、とんでもない。
悩んでもすっぱりと答えを出すこともできるし、やさしくても決断すべきことははっきりと答えを出すことはできます。
「やさしい」「よく悩む」=「へたれ」ではないと、身をもって示してくれる主人公。
へたれ主人公どもに、ナナスの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。