悔しいことに面白かったです。えぇ、面白かったですとも。よほど他人の評価を注意深く参考にしなければ貧乏くじを引いてしまう作品だと思います。評価が別れる理由はよく分かります。
鷹志のような人類皆兄弟的な発想は大嫌いです。
隼人編に出てくる不良たちはいかにもDQNって感じがしてウザい。
鷲介編は嫌いじゃないけど終始勢いがありすぎてハイテンションなのが息苦しかった。
でも、鷹志の天然気味な受け答えは笑えたし明日香のキャラも面白い。
不良たちも馬鹿馬鹿しくて楽しいやつら。
鷲介編のノリだって身を任せてしまえば中毒になりそう。
伽楼羅編の電波の飛ばし具合は最高。
も一つおまけしておくと、下ネタ満載なギャグをふんだんに使っていたのも私の好みでしたし、「21 -two one-」のおまけシナリオを思い出して「あー、王雀孫さんはこの頃から変わっていないなぁ」と懐かしくなりました。
否定したい部分・無理矢理な部分もいくつもありましたが、それ以上に面白い部分があったので悔しいことに85点という点数を付けざるを得ませんでした。
「面白かったか？」と聴かれたら素直に「Yes」と答えられますし、「満足したか？」と聞かれても「Yes」と答えられます。
でも「じゃあ、他人に勧めてみようぜ」と言われたら「微妙」と答えますし、「期待以上か？」と聞かれたら「もはや別次元」と答えます。
ルートによってノリが全く違いますし、そもそも電波設定かと思っていたら中二病設定でした。
やー、思う存分楽しめたからいいんですけど。