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haruhiroさんの少女たちは荒野を目指すの長文感想

ユーザー
haruhiro
ゲーム
少女たちは荒野を目指す
ブランド
みなとそふと
得点
70
参照数
1749

一言コメント

面白くないこともないけど、物足りない

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

<良かった点>
・掛け合いは面白い。

・エロゲ業界ゲーをやるのは初めてだったので、その概要を少しでも
知ることができたのは面白かった。

<悪かった点>
・短い、学生編だけで終わり。卒業後の話は一切なし。

・イベント自体は多く入れられているせいで、余計に短く感じる。
こんなことなら、イベント自体の数を減らして、より深く掘り下げて欲しかった。

・シナリオも想定の範囲内から抜け出すことがない。
どのルートもだいたい、トラブル→解決→すぐエンディング のテンプレート。
文量が少ないから余計にその構図が目立つ。

・アニメとの共通部分は、動きがある分アニメの方に分があるのは仕方がないが、
そこを演出やテキストの質で補ってほしかった。

・タイフーンは出す必要があったのか…
  →社長  :不快なキャラ自体は嫌いではないが、うぐいすルートでの言動が意味不明。
        「気分屋だから」の説明だけで、暴れておいて大した理由もなく勝手に解決している。
        一貫性がなく行動に納得感がない。
  →ライター:ライバル的なポジションで出てきながら、実際ライバルしているのは
       共通ルートの1回のみ。
       あとは業界での友人ポジションに収まっているが、それもあまり有効には
       使われていない…

・結局、このゲーム内での説明の、「日常系」にも「シナリオ系」にも染まりきらないまま
中途半端な作品になっている。