全ヒロインボテ腹エンド復活も相まって久々に中々のボリューム感。ハードな凌辱が魅力のこれぞBISHOPな作品。
○作品雑感と特徴
BISHOPお馴染みの凌辱物ですが、今回はハード凌辱方面に比重を置いた作品です。
ストーリー的には相手の身体を操る能力を持った主人公が、同じ学園に通うヒロイン達をその毒牙にかけ、
身体を操られたヒロイン達はタイトル通り屈辱的な凌辱を受けてしまいます。
ハード凌辱を特徴とする本作ですが、登場するヒロインの中でも特に真尋と愛歌はこの傾向が顕著であり、
公式サイトの特徴とグラフィックの項にもある様に、
真尋は鼻フックや開口機と言った器具を使ったり首を絞められるシーンなどがあり、
愛歌は土下座させられた上に靴を履いたまま踏みつけられたりセックス中に首輪を引っ張られるシーンなどがあるので、
この点で好みが分かれそうだと思います。
(ただ、この2人以外は凌辱の方向性的に普段のBISHOP作品のそれに近いです。)
○登場ヒロイン
本作に登場するヒロインは以下の5名。
・倉沢 綾奈
明るく元気な風紀委員長。
困っている人を見過ごせず、高いコミュニケーション能力で初対面の相手ともすぐに打ち解ける快活さを持っており、学園のアイドル的存在。
逆境にへこたれない強い精神力と一度決めた目標は必ず達成せんとする芯の強さがある。
学園で孤立していた主人公にも優しく接し、主人公も彼女に好意を抱いていたが、
とある出来事から主人公は彼女もまた自分の事を見下していると誤解してしまい、
主人公に逆恨みされる形でその毒牙にかかり、奉仕奴隷へと調教されてしまう。
・東城 真尋
物静かで大人びたクールな上級生で演劇部の部長。
幼い頃から役者として育てられ、主役や前線を張る事もあった事で責任感や正義感が強く、
その端麗な容姿や颯爽とした雰囲気、口数は少ないが周囲を引っ張る高いカリスマ性などを持ち合わせており、同性からも高い人気がある。
役者として芝居を学んできた事から所作から人の内心を読み抜く特性を持ち、主人公の悪意や邪心も察知するが、
主人公の毒牙にかかり、マゾな牝豚奴隷へと調教されてしまう。
本作の中でも特に容赦ない凌辱を受けるヒロインその1。
・仁藤 友恵
学園トップの成績を誇る超優等生。
性格は引っ込み思案な恥ずかしがり屋で人付き合いも苦手だが、心根は優しく、特に自分が育てている花壇の花々への愛情は深い。
学園ではその卑屈な性格ゆえに孤立しているが、スタイルは抜群なので一部の男子からは人気がある。
その気弱で臆病な性格から周囲に誇れる成績に反して鬱屈した言動をしてしまう為、
それが原因となって彼女に目を付けていた主人公の不興を買ってしまった結果、
主人公の毒牙にかかり、アナル奴隷へと調教されてしまう。
・高崎 愛歌
主人公の義妹で天才肌の学生。
おっとりした雰囲気を漂わせる小柄で可憐な少女だが、異様に口が悪く平然と他人を傷つける発言をする凄まじい毒舌家。
その凶悪発言には周囲も戦々恐々としているが、その一方で言いたい事を言ってくれる代弁者として一部では人気がある。
良くも悪くも自分に素直であり、プライドの高さから他人を見下しがちな反面、自身が認めた相手には敬意をもって接する面もある。
主人公の事は愚兄として見下している上に心底嫌っており、特に顕著な嫌味をぶつけてくるが、
人体掌握能力を得た主人公に反逆され、負け犬奴隷として徹底的に調教されてしまう。
本作の中でも特に容赦ない凌辱を受けるヒロインその2。
・松浦 杏樹
国語を教える学園の女教師。
97cmGカップのバストを誇る学園No.1のプロポーションを持つと言われるほどのセクシーな体型をしており、艶めいた雰囲気を持っているが、
性格はざっくばらんとしていて人当たりもよく、とっつきやすい人物。
自分の美しさに絶大な自信を持ち、自分を美しく見せる事に喜びを感じている事から、
その爆乳を強調させる為に胸元の広がった衣服を着たり、丈の短いスカートを履くなど、その蠱惑的な身体を惜しげもなく晒しており、
そんな自分の扇情的な姿に男子達が欲情する様を見て優越感に浸り楽しんでいる。
その為、男子からの評判はいいが女子からの評判は悪い。
主人公の毒牙にかかり、忠実な奴隷へと調教されてしまう。
○良点:ボリューム充実なHシーン。
近年のBISHOPの新規タイトルにおけるヒロイン1人当たりのHシーンの数は低下傾向にあり、
前々作の「修羅の痴漢道」が9シーン(連続したイベントを個別でカウントすると15シーン)、
前作の「課外授業」が8シーン(連続したイベントを個別でカウントすると14シーン)と、
Hシーンの数的にどうにもボリュームダウンしていましたが、
本作では再調教に加えてノーマルとボテ腹の2パターンのエンディングが復活した事もあり、
ヒロイン1人あたりのHシーンの数が16シーン(内1つはヒロイン紹介なのでHシーンなし)と、
Hシーン数のボリュームが「牝教師4」や「黒の教室」並みまで復活しており、
更に全ヒロイン分のボテ腹エンドも復活と、
単純なHシーンの数の面でのボリューム感は「牝教師4」以前のBISHOP作品並みに持ち直した印象です。
○インターフェース面について:遊びやすいけど微妙に退化した様な気も・・・
ゲーム面ではこれまでと同様にマップ画面にイベントが発生するヒロインのアイコンが表示される仕様になっているのですが、
近年の「放課後3」や「課外授業」の様なタイトル付のタイプではなく、
少し前の「黒の教室」や「牝教師4」の様なヒロインの顔のアイコンを枠で色分けしただけのタイプになっているので、
一見すれば「放課後3」や「課外授業」と比べると微妙に以前の仕様に退化した気がます。
とは言え、ヒロインのアイコンにカーソルを合わせればイベント名やあらすじが表示されるので、
総合的なインターフェースの分かり易さは変わりません。
●難点その1:ハード凌辱なだけに好みが分かれそうなプレイがある
本作のHシーンはハード凌辱を謳っている分、
スカ要素やロウソク要素こそないですが、それでも鼻フックや首絞めなどの個人的に好みに合わないシーンが幾つかあったのが微妙に感じる点でした。
(その一方で真尋への凌辱の要素の内、スタンガンなどによる電撃責めに関しては、個人的にはOKなラインです。)
個人的に特に気になったのは真尋と愛歌で、Hシーンの傾向と要素をヒロインごとにピックアップすると以下の様になります。
・真尋
-プレイ内容の方向性
真尋のキャラ的にその気高さを徹底的に挫く様な責めが主体で、様々な器具を使った拷問的な凌辱が幾つもある。
鼻フック装着なども含め、マゾな牝豚奴隷へと調教されていく。
-個人的に気になった要素
「徹底的な尻叩き」,「髪を引っ張りながら後背位で凌辱」,「乳首と陰部を大きめのクリップで挟む」,「開口器で強制的に口を開ける」,
「吊り下げ拘束の上で徹底的に鞭打ち」,「おっぱいを拷問器具で挟む」,「セックス中に首絞め」,「鼻フック装着」,
「マングリ返し状態の真尋の陰部に挿入したバイブを靴を履いたまま踏みつけ」,「ハンガーのクリップで乳首を挟む」
・愛歌
-プレイ内容の方向性
主人公の事を物凄く蔑視しているキャラなので、踏みつけや電気アンマと言った主人公の報復的な意味もこもった嗜虐的な凌辱が幾つもある。
全体的な傾向としてプライドが高く毒舌家な愛歌の心をへし折って負け犬奴隷として完全屈服させる為に徹底的に凌辱されていく。
(そして愛歌のキャラクター性的にそうした凌辱の激しさとの相性もいい。)
-個人的に気になった要素
「バイブとローターで凌辱中に靴を履いたままブルマ越しに股間に電気アンマ」,「尻や頭を靴を履いたまま踏みつけ&ペンの束を陰部に挿入」,
「全裸(両穴にはバイブ挿入済み)で土下座させた上で靴を舐めさせ更に頭を踏みつけ」,「乳首と陰核にベルを下げたクリップを装着」,
「妊婦になった愛歌を首輪の鎖を引っ張りながら後背位で凌辱」
最後に、他のヒロインのHシーンに関しては個人的にそこまで気になる点はありませんが、
友恵のノーマルエンドの〆があまり好みに合わない「アナル舐めと手コキによる奉仕」だったのは気になりましたし、
綾奈の目隠し凌辱に関してはアイマスクに透過処理をして目を写してほしかったと思いました。
難点その2:ヒロインが快楽に堕ちるタイミングが遅く、再調教時も凌辱色が強めで表情の蕩け具合が足りない
本作ではヒロインが主人公に恐怖から屈服する恐怖堕ちを主題としている為、快楽に堕ちるタイミングがエンディング頃と遅めで、
普段のBISHOP作品なら快楽堕ちしてデレているくらいのタイミング(個別エンド成立・再調教解放時)でも反応が硬く、
エンディングでは概ね堕ちていますが、再調教の時点では完全に堕ちきっていない様な面が散見します。
(こうしたデレ堕ちや快楽落ちよりも主人公を恐れて屈服する色が強いのは独自ではあれど好みが別れる所・・・。)
言い換えれば本作はエンディングまで堕ちきっていないヒロインをたっぷり凌辱出来る訳ですが、
堕ちる前後のギャップやデレ堕ち後の反応と言った楽しみと言う面では物足りなさがあるのは否めません。
調教時と再調教時の変化をCGに絞って見比べた場合でも、
過去の「牝教師4」や「放課後3」の調教と再調教の間でのヒロインの表情の変化と比較して、
本作は再調教時のヒロインの表情が硬く、前半の調教時と表情の差があまりないです。
その為、再調教イベントこそ復活したものの、過去作の様にヒロインがデレデレな表情で快楽を貪る雰囲気が薄く、
トドメの種付け中出しで絶頂する際にアヘ顔になる以外、前半の凌辱との差が薄いので、
せっかくの再調教イベントが単純に個別エンドフラグ成立前の調教の延長線上の様なモノとなっているのは残念な所であり、
過去作における再調教の良さを本作では十分に発揮できていない感があります。
●難点その3:主人公の器が小さい
本作は過去作の「恥辱の制服」と同様に主人公のキャラクター性も好みが分かれると思います。
端的に言って本作の主人公は「恥辱の制服」の主人公と似た器の小さな面が強く、
「主人公が父の意向で無理にエリート校に入らされ、学園のレベルに追いつけない底辺故にプライドが高い周囲から蔑視されている。」
と言う底辺境遇に対して主人公が現状打破を狙うと言うよりも、
そうした境遇で募ったストレスをヒロイン達を牝奴隷に堕としていく事で解消し、
その後も堕ちたヒロインとの関係だけで満足している面が強いです。
(特殊能力で相手を思いのままにするとか底辺系とかは別にいいとしても、
描写的に主人公に現状を打破して上を目指す様な気概がないのが問題。)
例えばヒロイン攻略の動機に関しては、
BISHOP作品によくある「極上の美女を堕とす」と言う方向性よりも、「個人的なストレス解消」という面が若干強めで、
登場するヒロインの内の何人かは主人公が毒牙にかける動機が
・綾奈に対しては「誤解からの逆恨み」
・友恵に対しては「その言動が主人公の不興を買ったから」
・愛歌に対しては「散々自分を蔑視してきた事に対する怨恨」
と、基本的には個人的な不満の発散をメインとしている様な所がヒロイン紹介でも触れられており、
どうにも器が小さい印象があります。
(ちなみに「恥辱の制服」もヒロインの1人の芹華を毒牙に掛ける動機にはそうした個人的怨恨が含まれる面があります。)
また、本作の主人公と過去作の主人公を比べた場合、
「牝教師4」の様な自分の置かれた境遇に対して反逆する野望や「放課後3」の様な追い詰められた状況からの逆転、
「黒の教室」の様な純粋に自身の欲望を満たす為や「裏教師」の様な理想の牝奴隷の探求など、
過去作の主人公が持っていた様な、
「ヒロインを自分のモノにする為の調教とそれによる従順な牝奴隷化こそが本懐」,「ヒロインの攻略と共に現状を打破すると言う目標も達成する」
と言った理想の達成や欲望を満たす存在を求める探求者としての面や現状打破への気概が薄く、
この面でも本作の主人公は過去作の主人公と比べて男としての器が小さい印象があります。
加えて、ハーレムエンドにおける今後の生活に関する描写に関しても、
「恥辱の制服」では主人公の蓄えとヒロイン達の蓄えで当面をどうにかしている様に、
本作では主人公が自分の父親を脅して金を得る事でヒロイン達との生活の資金にしているので、
どちらも自分の稼ぎでヒロイン達を養っていくと言う気概が薄いのも余計に器の小ささを感じさせてしまう一因になっています。
一応本作の主人公の良い点を挙げるなら、
「恥辱の制服」の主人公と違って笑い方がキモくないので、その分Hシーンが盛り下がる要素がない所です。
●難点その4:ニアミス込みで全てのイベントが登録されるシーン鑑賞室。
今回はシーン鑑賞室で通常のHイベント以外にも、
普段ならスルーしがちなその他のシーン(ニアミスイベントなど)まで登録されるので、
これまでのBISHOP作品と比べてシーン回収(コンプリート)が若干面倒です。
●難点その5:立ち絵の黒ギャルおっぱいモードが中途半端
今回は立ち絵の独自要素として、褐色肌&トップレスな「黒ギャルおっぱい」があるのですが、
適用されるのは基本衣装の制服・スーツだけなので、それ以外のコスチュームの肌の色はそのままです。
ただの服の変化ではなく肌の色まで変化するのに適用外が存在する点や個人的に褐色肌好きなので、これにはどうにも中途半端な感が否めず、
どうせ全ヒロインを褐色肌にするのであれば、
全衣装に褐色肌仕様を用意したり、堕ち後のHシーンなんかも選択式で褐色肌にするなど、
もっと徹底的にやってほしかったと思いました。
○総括:難点も多少あるがこれぞBISHOPなボリュームの作品
ハード凌辱の方向性を筆頭に、
主人公の器が小さい事や恐怖堕ちと言うコンセプト故に再調教時に完全に墜ちきっていないが故の不完全燃焼感、
独自立ち絵の中途半端さにどう言う訳かニアミス系のHイベントの無いその他のシーンまで鑑賞室に登録される様になった点など、
新しい試みに賛否は付き物で、個人的には全体的な癖の強さや中途半端さが気になりましたが、
作品自体は久々に「これぞBISHOP!」と言うべきボリューム感とハードな凌辱の数々が魅力の作品に仕上がっています。