前作からSLG要素を更に強化した続編。 その分全クリまでに凄く時間が掛かります。
○全体雑感
M&M氏の美麗なCGにダンジョン防衛型リアルタイムSLGを組み合わせたデモニオンの続編です。
と言っても、前作から１０００年後の時代が舞台なので、
本作と前作は物語的にはほぼ独立しています。
本作ではプレイヤーは亡国の魔王カイムとして、
３つの国、そして戦乱の黒幕となった存在と戦っていく事となります。
ゲームとしては前作同様のダンジョン防衛戦の他に、
本作では敵の拠点への侵攻も防衛戦パートと同じ形式で行われるので、
ゲームとしてとても遊び甲斐があると同時に、
クリアまでにかかる時間も大幅に増えていく事になります。
しかも本作では完全クリアするには周回プレイをする必要がある上に、
当然ながら終盤に行くほど敵の拠点は複雑化していくので相当な時間が掛かります。
更にプレイヤーのダンジョンもゲームが進むと増えてくる上に、
増改築によって一つ一つが複雑化するので、
終盤になるほど複数の拠点を防衛する必要が出てくるし、
その上ダンジョンが複雑化した分だけユニットの配置やダメージの管理が面倒になります。
加えて、敵の拠点の攻略をしている最中にプレイヤーの拠点が襲われそうになる事もよくあります。
幸い戦闘に突入する前なら他のダンジョンからも戦力を持ってこれますが、
戦闘前後のユニットの再配置などが面倒な事この上ないです。
その為、プレイ中は特に防衛戦パートでダレてくるので、全クリするのは割と大変です。
防衛戦パートは最悪委任も出来ますが、
経験値などの旨味はないし下手したら負けて損害を被る羽目になるので、
防衛戦パートを飛ばせる以外にメリットがあんまり無いし、
損害が出る分を考慮するとデメリットの方がデカイので、
その点も悩み所です。
その他、地味に嬉しいポイントですが、
前作ではヒロイン以外のユニットはやられるとロストしてしまうのに対して、
本作ではそれらのユニットもアイテムで蘇生できるようになっています。
本作でHシーンがあるのは
「ヒロイン１７人（うち１人は味方ユニットにならずHシーン+ボーナスのみの隠れキャラ）＋モブが４人」
と前作を超える数がおり、
キャラによってシーン数は異なりますが、
個別のHシーンは１シーンずつのモブを除いて各キャラ平均６つ程あります。
最少はレベッカと先述した隠れキャラのインフェルミオの４つ、
最多はジェシカの９つですが、
その内３つは同じCGの使い回しによる連続した内容のものなので、
使い回し抜きで見た場合、
ベアトリス，マガヒメ，ミネルヴァの３人が８つで最多となります。
ただし、ヒロインの内の一人のサファイアは所謂男の娘であり、
魔王はそれに構わず犯していくので、
男の娘や♂×♂といった要素が苦手な人は注意したほうがいいと思います。
（見た目は殆んど女の子ですが・・・。）
本作のヒロイン達は前作同様にダンジョンに攻め込んできた所を捕獲する他、
ストーリーを進めることで加入する面々もいます。
ダンジョン防衛戦での捕獲の場合、対象のヒロインは落とし穴などで拘束したり、
複数の状態異常を付加した状態で倒せば捕獲成功となるので前作よりも大分楽になっています。
ヒロインとのHシーンは前作以上に陵辱要素が薄まっていて、
前作のジリオラの様に他のヒロインをモンスターの苗床にする様なキャラもいないので、
ジェシカの様な堕とす為にたっぷり輪姦される場合や、
バットエンドなどで陵辱展開が用意されている一部のヒロインを除けば、
本作では陵辱要素は殆んどありません。
それに加えて、
本作では前作にあった異種姦などでヒロインを孕ませてボテ腹にすると言う展開自体もありません。
（精々フリーのダンジョンを攻略した時に見れるモブキャラのHシーンで触手姦があったり、
隠れキャラであるインフェルミオのイベントで精液大量注入によるボテ腹がある程度。）
この辺りは全キャラに陵辱系のHシーンがあり、
更にジリオラとミスカを除くヒロインには、異種姦からの孕ませ展開もあった前作と比べると、
少々残念な所だと思います。
ただ、陵辱要素こそ薄いですが、
ヒロインによっては輪姦シーンや魔法で3人に分裂した魔王との４Pなどもあります。
その他、本作でもクリア後のハーレムエンドが用意されており、
ヒロインの数の増加に伴ってHシーンはヒロイン2人との３Pの他、
３人のヒロインとの４Pも用意されていて、
よりボリュームが増しています。
また、追加コンテンツのダンジョンを攻略すると、
ヒロイン達とのコスプレHなどが楽しめるイベントも発生します。
総じて前作よりもボリュームアップしていますが、
その分攻略にも時間が掛かるので、根気強くプレイしていくのがいいと思います。
また、追加コンテンツを含めて修正パッチをあてておかないと、攻略の手間が増える上にアイテムの入手などにも難があります。
また、追加コンテンツのダンジョンは非常に強力な敵が揃っているので、シミュレーションゲームとしてのやり込み要素も抜群です。
（ちなみに、追加コンテンツのHシーンはダンジョンの最深部まで攻略しなくてもコンプ可能です。）