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haremloveさんの裏教師 ~背徳の淫悦授業~の長文感想

ユーザー
haremlove
ゲーム
裏教師 ~背徳の淫悦授業~
ブランド
BISHOP
得点
85

一言コメント

安定のBISHOPクオリティだけどシステムの面倒さがネックな陵辱・調教モノ。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

○概要

カガミ氏と水島☆多也氏のBISHOP黄金タッグの魅力的なヒロインが揃った作品であり、
ストーリーは理想の牝奴隷を求めてこれまでも幾多の女を牝奴隷に堕としてきた主人公の教師が、
物語の舞台となる学園で目を付けた女達を攻略していくというもの。
(ちなみにプロローグのモブ女子など、これまで主人公が堕としてきた女達は、主人公が求める牝奴隷の水準に達しなかった為、
 主人公としても不本意ではあるが、買い手を募って引き取らせている。)

○特徴

本作の特色である絶倫システムは「学園3」のインスタント腹ポコシステムの流れを汲んだ精液大量注入によるボテ腹化が魅力で、
しかも最大6連発の射精でヒロインのお腹を段階的な大きく膨らませる事が出来るので、
中出しや精液大量注入による擬似的なボテ腹が好きな事もあって、とても満足するHシーンでした。
(ただ、ボテ腹化自体は「通常・腹ポコ・ボテ腹」の3段階であり、各段階は表情の変化なしで射精差分が2つずつなので、
 ここは微妙に残念でした。)

更に連続射精と言うギミックを活かす事で、段階的にヒロインのお腹が膨らんでいくのがCG上でも表現されているのが実に良いです。
同系統の演出を持つ「学園3」や「恥辱の制服」、「支配の教壇(再調教のみ)」では、
一部のHシーン(特に「学園3」の再調教イベント)を除いて、CG上では基本的に一発でお腹が膨らんでボテ腹になるので、
それらの作品ではあまりない、本作の独自色が強く出ています。
(願わくば今後のBISHOP作品にも本作並みの段階的なお腹の膨張を表現したギミックが搭載されて欲しいものです。)



○登場ヒロイン
モブキャラであるプロローグの牝奴隷(Hシーンあり)と椿の後輩を除く以下の5人がヒロイン。(ちなみに全員処女。)


・早乙女 詩音

学園一のピアニストとして将来を嘱望されている純真なお嬢様。
大人しく言葉遣いも丁寧で礼儀正しい清純な深窓の令嬢であり、
箱入り娘な育ちもあって、世間知らずで人を疑う事を知らない。
人見知りな所もあるが主人公に対しては落ち着いた物腰が自分にピアノを教えた先生に似ている事から好意を抱いている。


・夏川 朝美

ダンサーを夢見る元気印の美少女。
欧米文化に感化され気味で感動詞を英語で言いがちな所があり、
その明るく元気でノリがいい喜怒哀楽のハッキリ出た性格から年齢や性別を問わず人に好かれやすい。
反面、かなりの寂しがり屋であり、その気安さが過ぎる性格から周囲からはあまり女の子として扱われておらず、
当人もダンスに夢中である事から女である事を意識していない。
しかし、主人公に対しては初対面の際に女として扱われた事から異性として意識する様になり、主人公の事を無邪気に慕っている。


・池上 椿

男嫌いの美人弓道部部長の武士娘。
幼い頃に両親を失っており、親代わりの祖父の厳しい躾から、文武両道で落ち着きと分別のある性格となり、
その一方で少々古風な所もある大和撫子然とした人柄に育っている。
学生離れした肉感的な肢体を持つが故に、痴漢を筆頭に露出魔やストーカーに遭遇すると言う不幸な事態に見舞われ易い所があるが、
当人はそれに挫けずにそれらを全て撃退してきた。
しかしその結果、椿は大の男嫌いになっており、普段から男に対する警戒心を全開にした威圧的な態度を取りがちな所があり、
学園の男子達からは恐怖の対象として距離を置かれている。
その一方で学園の女子からはその凛々しさから絶大な人気があり、作中に登場する後輩の様に同性愛を迫る者もいるほど。


・黒澤 沙織

学園内で傍若無人に振る舞う高慢なお嬢様。
悪徳政治家の1人娘であり、親の権力を笠に着てワガママ放題やりたい放題な傲慢さを発揮している。
そうした事もあって、学園内では彼女の下僕になっている者以外からは距離を置かれている。
主人公とは子供の頃からの顔見知りだが、実は教育界でも名の知れた主人公の事を下僕にしようと企んでいる。
その企みを進める中で主人公の正体を知り、それを利用して主人公の事を脅そうとするのだが、
逆に自分が主人公の手で犯される羽目になり、主人公の牝奴隷にされてしまう事になる。


・牧野 貴子

学園の依頼でやってきたプライドの高いエリート監察官。
凛々しくクールな雰囲気を漂わせるキャリアウーマンだが、
敵と認識した者には正面から牙を剥く事や、例え上司であっても意見が食い違うのなら自分の意見を押し通す自信家の面から、
仕事は出来るが周囲からは一緒に仕事をしたくないし部下にしたくもないと距離を置かれている為、単独行動が多い。
実力主義のエリートであり、男が多い競争社会の中で常にトップにいた事から、男の事を見下している。
主人公にとっては明確な敵対者だが、同時に格好の獲物である為、
自分が見下していた筈の男である主人公からの凌辱を切っ掛けに、貴子は内に秘めていた淫乱性が開花させていく事になる。

なお、開花した淫乱性が「男に蹂躙される悦び」である事から、貴子の個別エンド前半とハーレムエンドの冒頭では他人棒による輪姦乱交がある。



●難点

ヒロインの姿を視姦するなどして性欲を貯めるゲームシステムは後の「恥辱の制服」のモノと近しいのですが、
個人的なゲームをプレイした感想を言えば、「非常に面倒」の一言。
最大の特徴である絶倫システムはメッセージウインドウの横に表示されている絶倫メーターを貯めなければ真価を発揮せず、
その為には各ヒロインとの個別のイベントを進める傍らで、
ヒロイン達を視姦したり悪戯したりする「視姦イベント」や「悪戯イベント」でメーターを貯めていかなければならない為、
普段のBISHOP作品よりもヒロインと接触する頻度が高い事や直接的な反応を楽しめるのはいいのですが、
厄介な事にこのシステムは主人公の精液の蓄積を表現したギミックである為、
「恥辱の制服」のモノの様なヒロインごとの個別累積型ではなく全員一括で蓄積値が上下するタイプであり、
一度メーターを貯めてレベルをマックスにしても、Hシーンの後は(当然ながら射精する事で精液が無くなる為)このメーターが0に戻るので、
特にレベルマックス時のCGやシーンを登録するとなれば、
各ヒロインのイベントをこなす傍ら、絶倫メーターを一々貯めなおさなければならなくなるのでかなり面倒です。

しかも絶倫メーターのレベルが反映されるのは基本的に調教時と再調教時のHシーンであり、
調教の段階を先に進める際のHシーンは初回凌辱時と個別エンドを除いて射精を伴うHシーンが殆ど無く、
フェラやパイズリなどがあればまだいい方で、大半が自慰をさせたりローターなど使った調教シチュな為、
「イベントを進めるのには精液を貯めきったレベルマックスが必要でもHシーンには貯めたレベル分の精液が反映されていない」と言う、
一番ゲージをマックスにする必要があるイベントに限って一番連続射精ギミックを活かしていないと言う難点が生じています。

その上ゲージの貯まり方にはイベントのタイミングや選択肢ごとに振れ幅があり、
メインの調教の進行が絶倫メーターをほぼマックスにするのも条件に入っているのに加えて、
各ヒロインのイベントは特定の曜日と時間(※)でないと発生しないので、ゲージ貯めと調教イベントの両立もなかなかに面倒であり、
アイコン上でのイベントの有無が明示化されて以降のBISHOP作品の中でも、
本作ほどクイックセーブ&クイックロードのお世話になるモノはそうそうないと思います。
(※:基本的に各ヒロインそれぞれ月・水・金か火・木・土の特定の時間でないと調教を含むイベントが発生しない。)

その為、特にレベルマックス時のCGとシーンを見ながらハーレムエンドを目指す場合は、
如何に効率的に絶倫メーターを貯めながら各ヒロインとのイベントをこなしていくかが肝となるので、
他のイベントを進めるだけでゲームが進行する他のBISHOP作品などと比べると、これが非常に面倒くさいです。
(ついでに、レベルごとの中出し後の差分もあるので、シーン回想からでも回収できるとはいえ、差分の回収も地味に面倒です。)

後発の作品かつゲームシステムの違いもあるので比べるのは酷な話ではありますが、
本作のシステムは「恥辱の制服」のモノと比べると粗削りな感は否めません。

幸い発売から数年経っているやや古めの作品なので、
自力クリアを目指す場合でなければ、攻略サイトに頼ってしまうのも1つの手です。


●総括

本作はシステムこそ非常に面倒なゲームですが、
肝心のHシーンはと言うとそこは流石のBISHOPであり、とてもエロいです。
カガミ氏と水島☆多也氏が描いたヒロイン達はどれも魅力的で、
更に絶倫メーターをマックスにすれば大量の精液を注がれてお腹を膨らませながら絶頂する様が
この上なくエロい。
個人的には特にカガミ氏が描いた弓道少女の椿が好みにドストライクで魅力的でした。

その反面、特に後半のHシーンではキツめのアヘ顔が描かれているので苦手な人は注意です。

また、個人的に難点を挙げるとすれば、本作において複数のヒロインとの多人数プレイはハーレムエンドのみであり、
しかも〆の全員が登場するシーンを除いて各ヒロインとのHシーンはヒロイン2人との3Pオンリーと言うのが残念でした。
段階的にヒロインのお腹を大きく膨らませる演出はいいのですが、
1つのシーンに登場するヒロインの数が学園3より少ないので、本作には今一物足りなさがあったのは否めません。

ついでに言えば、ヒロインの1人の椿には彼女を慕う後輩女子がいるのですが、
Hシーン上の出番は椿の個別エンドで主人公の計略から椿が後輩に自分の痴態を見せて絶頂する所(※)だけであり、
椿と後輩女子のHシーンでの絡みが無かったのも残念です。
(※:ちなみにこのシーンの後輩女子はCGの隅っこに後姿がちょこっと出ているだけで、
   最終的に中出しで精液を大量注入されて絶頂する椿の壮絶な痴態を見せられて気絶する。)

本作はシステムこそ非常に面倒くさいものの、精液大量注入系やBISHOPブランドのエロゲが好きなら、
プレイしてみる価値はあるかもしれないです。
ただ、さすがに古めのタイトルなので、
今後はモザイク処理やゲームエンジンなどをアップデートしたインモラルエディションの方がオススメです。