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handmanさんのTears to Tiaraの長文感想

ユーザー
handman
ゲーム
Tears to Tiara
ブランド
Leaf
得点
80
参照数
639

一言コメント

狙いすました感の強い良作 といったところ

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

絵は許容範囲、あれでエロだされてもちょっと困るかな。
BGMも印象は薄かったが可もなく不可もなくといったところ。

戦闘はなかなかいい作りをしていて傭兵雇用や転職システムを持ち合わせていて
やり込み要素は高かったですね。
でも残念なのは、キャラは全て歩きモーションしかないため、
モッサリとした雰囲気になってしまうこと。
盛り上がるシーンでものんびり歩いて撤退 など興を削ぎました。

冒頭も完全にRPGを思わせる仕上がりとなり、
エロゲメーカー(といってもLeafだからだが)にしては技術レベルの高さが伺えます。

シナリオもよく出来ていました。
シリアス一辺倒というわけでなく、コメディ要素も適度にあり飽きがこない。
というか、ハーレムゲームというのはコメディにしないとドロドロでしかないですからねw
「またまた新妻が新床にやってきましたよぉ~」 はやばかったw何かがツボりました。
主人公視点が神や王様に近い存在というのは、またなかなかに面白かった。
こういう話では、大抵何も知らない主人公 しかし、特殊な力が主人公にはある  のようなものが常で、そういう設定はお腹一杯で飽きましたからね。

ただ、2005年当時このゲームを手にしてたにしても、あからさまに
コンシューマ版視野にいれてます というのがわかって駄目ですね。
テイルズに似せすぎているというか、狙いすぎたところはマイナス要素。
ゲームとしての評価なので-10点といったところですが、
メーカー姿勢を加味した点数だったなら、ここでかなりのマイナス点を加える評価をしたと思います。

(PS3では3Dとか戦闘とか頑張ったようですが、テイルズだー・・・という・・
キャラ一新させた割に、エルミンとかはPC版のほうが妖精族っぽい身なりしてるし)