紛うことなき大作、ではある。加点方式なら100点だが、減点方式なら80点を下回っても仕方ないくらいには勿体無い点が多かった。
(現在書き殴り段階、追々暇な時に加筆修正していくつもりです)
最も期待していた叙述トリックは健在だった。
そして壮大な物語。成長物語。まあ長かったけど、常に緊張感保ちながら先をアレコレ考えて楽しめたし、盛り上がる場面では(最後のループ以外)ついていけたしで満足。自分は冬茜トム氏の書くテキスト自体が好きだからあまり退屈せずに読み進められた方という自覚はある。
戦闘パートは落として上げるのワンパターンが続くうえ長い、でも短くしたらしたで味気なくなるし仕方ないとは思う。技巧シナリオメインの作品に燃えゲー要素を入れすぎたこと自体厳しかったのかも。彩頃の時の方が短かった気がする。単に戦闘の場数が違うからそう感じるだけかもしれないが。
シナリオ全振りで恋愛要素ないのはまあ仕方ないかなと。√構成から変えることもできたかもしれないが、それでさらにテンポ悪くなるのは勘弁だし。同氏の叙述トリックはノベルゲーという媒体でこそ活かされると思うしエロゲとして出す理由は十分あると思う。
BGMは素晴らしかった。CGも使い回しが多すぎるのに目を瞑れば満足。まあここは彩頃の経験から想像付いてたし個人的には問題ないけど。やはり気になる人は多いと思う。
ギメル戦より後は蛇足気味。シナリオ構成としてああいう立ち位置のラスボスを出すこと自体に意義はある(今後の秩序を見据えてヒトの敵に対し共闘する、アストゥリオス含め太古の因果を断つ等)と思うが、描くなら最低限の質の戦闘描写や伏線もクソもない超展開に頼らない結末まで描いてもらわねば。アメグレみたいに奇跡を起きるだけの説得的な背景があるわけでもなかった。EDの演出とかそれ自体は好物なんだけどね?ラスボス1回目の死かギメル戦で綺麗に締めた方がマシだっただろう。エピソードχを序盤から張ってた意味よ。。
あと科学室の死体は結局なんなん?
宵闇連盟が奪還と言っていた理由、その目的や詳細なルーツも知りたかった。
ペガサス組結成の起源(天馬のお告げ〜特異点構築、アリアンナが吹っ飛んできた辺り)もよく分かってない(単に私の理解不足かも。)
最後に出てきたカーラのアレは移植追加シナリオ用?入試50位台なのにダイヤにいることと関係あるなら学園関係なのか。ケイトがアリアンナを嫌ってカーラに懐いたのも伏線?レイ先生も同組織に属してて、終盤は方向音痴ではなく組織の仕事をしてたとか(妄想)。トルマリンショックやらビッグコア辺りも掘り下げられなかったから何かあってもおかしくはない。
システム面ではセーブスロットが少なすぎる、選択肢までスキップがないとかまあ前から言われてる点だけど改善してほしい。